入学式編

第6話 入学式①

で、わたしが産まれたってわけ!


なんで女の子になったかって?さぁ?

転生する時に美少女になりたいって思った訳でも無いし、本当に謎なんですよね!


以上! 終わり! 閉廷!



まぁ、そんなこんなで美少女に転生したわたしは、友達を沢山作る事を目標に日夜奮闘しているのである。



今、お友達は何人いるのかって?


くふふふふ…驚くことなかれ

ブン!パン!シュコ〜ン!!

ヒカリキン、フレンドポイント〜!!

ドゥルルルルルルルルルルル!! ポン! 2ポイント〜 \ワ-オ/ 。



まず1人目は我が心の友、月姫ルナたん!


月姫ルナたんはこっちの世界でお友達になってないからノーカン?

はぁ……しょうがないにゃあ。

じゃあ、月姫ルナたんは除外。ごめんね〜ぴえん。



残りの1人は誰かと言うと……

幼稚園児の頃に近所の公園で知り合ったリアちゃんで〜す!


エア友じゃあないよ!

一緒にお家や公園で遊んだり花火大会を見に行ったりしたんだから!


だけどね、花火大会の1週間後に音信不通になったから、今はどこで何をしているのか分からないだけどね…。


あの時は三日三晩泣いてたっけなぁ……。



………あれ?なんの話ししてたんだっけ?


あ〜そう、そう、そんな感じでキチンと友達は1人いるのです!

身近にはいないんですけどね!

実質0人とか言わないでね、泣いちゃうから。

逃げない、めげない、泣いちゃダメ〜。



んでもって、わたしが転生してから早15年。

自分、今日から花のJKになりやす、へへへへ。


小学生と中学生の頃は捨てました。

また回想に入っちゃうので割愛しますがこれまた色々あったんです……(涙)。

時間があったらまた、お話ししようかな?



コホン……時代はやっぱ、高校よ、高校よ。

義務教育を超えた先に輝かしい未来が待っているんです……。


まぁ、これから輝かしき高校生活を送るんでね。

今までの分はチャラヘッチャラ。

バシバシ友達を作りまくっちゃうんで、ここから始まる新時代、見ててってぇつかぁさい。


拳を握り腋をしめる。

今日も一日、頑張るぞぃ! ふんす!



「おねぇちゃん、考え事はまとまった?」



小さい我が子を見守るかのように微笑みを浮かべるマイシスター。

バブみポイント1億兆点加算である。

我が妹ながら今日もかわいいね〜^^



「あ、う、うん、大丈夫だよ」



「おねぇちゃんはやれば出来る子なんだから変に考え過ぎなくて大丈夫!自分のペースで頑張っていこうね!」



「あ、うん、ありがとう(小声)」



妹の優しさを噛み締める。

あぁ…優しい、しゅきぃ………。



「ハンカチは持った?


昨日、一緒に確認したから大丈夫だとは思うけど学生証は忘れてない?


変な人に付いてっちゃだめだよ?


高校ともなると、外部からの入学生も増えて学生の数も中等部と比べものにならないから今まで以上に気をつける事!それからね、お姉ちゃんは…」



「も、もうわかったからっ!…


 わたし、もう15歳だから!だ、だ、大丈夫っ」



「ぜ〜んぜん、わかってない!

おねぇちゃんは自覚してないかもしれないけど、おねぇちゃんは世界で1番かわいいんだからね!

それなのに無自覚で隙があるから変な人が寄ってきたり、知らない内に女の子を引っ掛けていっちゃうの!

今までは、わたしがいつも一緒にいて、そういうのから守ってあげられたけど、これからは自分で何とかしなくちゃいけないんだよ?

最近、熱狂的な変なファンクラブみたいなのも出来たって聞くし、わたしがいつもどんな気持ちで……」



「だ、大丈夫………。


 わたしには(学校でまともにわたしを見て会話してくれる人なんて)アカリしかいないから、安心……して?」



わたしは心配げな妹の手を取り、妹の目を見つめながら(当社比)諭す。



「っ⁉︎……そ、そういうところだよおねぇちゃん!


中等部はこっちだからわたしはもういくからね!」



顔を真っ赤にして足早に去っていく妹。


大丈夫かな?熱でもあるのかしら?お姉ちゃん心配……。


それにしても……わたしにファンクラブ? 


ないないないないありえない(笑)。

そんなぁ…アイドルじゃないんだから。


だって、妹以外にプライベートでまともに話しかけてくれた人なんていないんだから(震え声)

小中の頃なんて業務連絡でしか会話をした事がないんだよ?


なんなら、先生以外に名前で呼ばれた記憶すらない。


「あの」とか「その」とかが基本だった。


某国家錬金術師の呼び名である「鋼の」みたいな感じでかっこいい?

はい、自虐ネタです、ここ笑うとこね〜(涙)。



現在進行形で歴史を増やしながら歩いていると、目の間の前に大きな門が見えてきた。


ーー国立 アルカディア総合学院-高等部。


これから3年間

わたしが通う事になる学び舎である。




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カテゴリー:現代ファンタジーの週間にて

259位にランクインしました!

皆様のおかげです!ありがとうございます!


《追記》

アルカディア総合学院は共学です。

なので、普通に物語りの中に男子生徒は登場します。

女子校かと思った読者の方がいらっしゃいましたら誠に申し訳ございません。

中には本編に深く関わる男子生徒が登場しますが、百合は貫き通します!!(選手宣誓)。

仮に、百合の間に挟ろうとする男が現れたら………。

今後ともに本編をお楽しみ頂ければ幸いです!


あ、次話は6/20(木) 19:00頃、投稿予定です。

よろしくお願いします!


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