第4話 転生③
「ええええええええ!!!!????」
棒ゴム人間が主人公の漫画に出てくる神様の様に目ん玉を飛び出し驚く
あ、
「そんな事は今はどうでも良いのじゃ!!
おぬし!人生をやり直したくないのか!?」
「………スゥ」
首を縦に振る。
人生のやり直しねぇ…普通に嫌だなぁ。
もう一度、学校へ通っていずれかは就活。
そして労役につき死ぬまで納税し続ける。
それをもう一度繰り返すのかぁ………。
ハッキリ言って地獄だから嫌です^ ^;
低評価を押しちゃうね!はい、ポチーっと♡
「じ、地獄!? おぬし正気か?
やり直せば明るい未来が待っておるかもしれんのじゃぞ!? 寝付きが良くなり、恋人も出来て札束のプールで泳ぐ事も夢じゃないのじゃぞ!?」
怪しい広告のキャッチコピーかな?
「い、今なら転生特典に加護がついてくるのじゃ!
理想の自分になれるのだぞ!?前世での未練などはないのか?」
我が生涯に悔い無し!!!!
どこぞの世紀末覇王の様に拳を天高く掲げる。
「えぇ……(困惑)」
困惑する幼女神。
だけども無いもんは仕方がないじゃないか。
自慢する事じゃないが、生きる事に対してのモチベが高くないのだ。今世においては夢や目標はなく、ただ時が流れていった。
子供から大人になり自立する事が求められ
親の仕事を継ぎ、死ぬまで生きていく。
俺にとっての人生とはそういうものだった。
生きていたというよりは死ねなかったと言っても過言ではない。
死ぬ事に恐怖は無いが苦痛に対しての恐怖はある。
寿命というバッテリーが無くなるまで、器である俺は、動き続けなければならなかった。
そのしがらみからやっと解放されたのだ。
何故、その苦しみをもう一度味わなければならないのだ。
気づくと、爪が食い込む程に拳を深く握り込んでいた。
「おぬしにも色々とあったんじゃな…」
俺の拳を両手で抱える
「おぬしは未練は無いというが
ここへは未練ある魂しか来ることが出来ないのじゃ。
本当に転生は嫌じゃというのなら
このまま記憶を消し、輪廻の輪へ送還するが本当にそれで良いのか?」
……………。
「改めて聞こう…お主に未練はないのか?」
「……しいです
と、友達が欲しいです‼︎
あの、その、経験した事がないので分からないのですが、一緒にご飯を食べたり、笑ってす、過ごせる様な友達が欲しいです!」
無意識に渇望していた願いを口に出していた。
「うむ!!よう言うてくれた!!
おぬしの願い!しかと聞き届けた!!」
ぱぁ〜っと笑顔を咲かせる
思わず視線を逸らしてしまう。
「では、お主の転生先についての説明をしようかの
お主が転生する世界は魔法が存在する世界じゃ!」
ーーーえ?、本日一の驚きである。
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次回、転生編最終回。
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