第3話 転生②
意識を取り戻すと
眼前には白い空間が広がっていた。
カレーうどんを食べる時大変そう(小並感)。
とりあえず天を仰いでみる。
知らない天井だ……。
死ぬ迄に言ってみたい台詞トップ3である。
余談だが、残り2つには
・うんうん、それもアイカツだよね!
・タッカラプト ポッポルンガ プピリッ パロ
がノミネートする、知らんけど。
うんうん、それもアイカツだよね!
あ、夢叶っちゃった!!夢だけど夢じゃなかった!!
ーー「目は覚めたかの?」
脳内でキャッキャしていると幼い声が聴こえてきた。
上体を起こし、声の方へ顔を向けると
そこには、着物を着た黒髪の幼女が立っている。
ママに着せて貰ったのかな?かわちぃねぇ〜^^。
「母は物心ついた時にはおらん。
それに幼女言うでない」
ーーあれ?口に出してたっけ?
いや、コミュ障の俺が初対面の人間とまともに会話が出来る訳がない。
自分に自信も期待もない!
それだけは自信があるんだ!(ゲシュタルト崩壊)
即ち導き出される答えはーー
「そう、おぬしが脳内で考えている事は
妾に伝わってるおるのじゃ」
え?やだ?思考盗聴?
急いでアルミホイルを巻かなくっちゃ!
いや、こういう時はテスラ缶の方がいいのかな?
どうしよう!東京に行った際に露天で5万で買わされたパワーストーンしか持ってないよぉ!!
「パワーストーンは持っているのか…(呆れ)
話の腰を折って悪いが、話が進まないから
語らせて貰ってもえぇかの?」
「………スゥ」
息を吐き、首を縦に振る。
「お主はわしの社を掃除した後に雷に打たれて死んだ。おぬしの魂は死後、わしの神域であるこの空間に運ばれてきたのじゃ」
え?俺、死んだの?私の寿命低すぎぃ!!
それに、わしの社って……。
「自己紹介が遅くなったの!
わしの名前は
この地に住まう土地神じゃ!」
ドヤ顔で自己紹介を終えた自称神様を名乗る幼女は
平坦な胸をポンと叩いた。
いや、そんな可愛い音はしなかったかもしれない。
取り敢えず、あいさつ出来てえらいね^^と脳内で500億ジンバブエドルを送金する。
勿論、ナイスパー!と囃し立てる事も忘れない。
「何でジンバブエドルなのじゃ!?それに自称じゃなくてわしは神様じゃし胸は平たくないもん!!」
涙目になりながら、しどろもどろに語る幼女。
そこには神の威厳はない。
あの〜それってあなたの感想ですよね^^?
ソース出してもらってもいいですか?と追い打ちをする程、俺は鬼畜では無いので話を戻す為に
「あ、あ、あの死んだの理解したのですがどうして私はここにいるのでしょうか?」と
脳内で語りかける。⇽ここ大事。
「
おぬしは、30年もの間、雨の日も風の日も欠かす事なく 1人でわしの社を掃除してくれた……。
それが……わしには只只嬉しかったのじゃ。ありがとう……太郎」
それ……ぼっちなだけです。
「
お主の寿命は余りにも短すぎる。
こんなにも頑張ってくれた太郎に
余りにも救いが無さすぎる。
それでもってな、そんな果報者の太郎に何かお礼が出来ないかと思って、わしよりも上位の神々に頼み込んでとある救済措置をとって貰う事になったのじゃ!」
救済措置?
「うむ!! 救済措置じゃ!太郎、お主人生をやり直してみないか?」
「え?い、い、いや普通に結構です。」⇽脳内返事
人生初めてNoって言えた!やった!!
あ、もう死んでるから人生初じゃないけどね!
なんつって!!
「うむうむ……そうじゃろう!
ちーと?とやらで人生をやり直す。それが最近の流行りなんじゃろう?って……えええええええええ!!!!?? ??」
幼女もとい
亜空間にこだまするのであった……。
ごめんなさい、まだまだ回想は続くのじゃ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます