8話「手を繋ごう。」
「よし、決めますか〜」
放課後ファミレスにて俺を含め
しかし、
俺こういう空気苦手なんだよな‥
「陸はどっか行きたい所ある?」
「今回は東京でしょ、別に普段から行こうと思えば行けるしな〜」
「へ〜羽生って東京とか行くんだ〜意外!」
「意外って‥」
「私てっきりず〜っと家こもってるのかと思った。」
まあ当たってるけど‥
「いやいや、陸はもしかしたら夜な夜なクラブとか行ったり、チーム作ってブイブイ言わせてるかもだぜ?」
「どんなイメージだよ!」
「もしくは年上のお姉さんと〜」
「あの、早く決めません?」
空気読めないというか、まあ当たり前だが、
「‥‥そうだな〜みんなの行きたい所を〜」
俺はどうせまだ、誰にも好かれても嫌われてもないし‥
「あ、あのさ‥」
「どうした、
「つかぬことをお聞きしますが‥どうして
場が凍りついたのが俺でも分かった。
「てか、そもそもそんな関係なの知ってた上で
あまりの空気感に思わず敬語を使ってしまった。
「別に私は
「嘘つけ、あなたの事はよく知ってる。悪い噂も沢山!それにみんなが楽しくやろうとしてるのに釘刺す感じもイラつくんだけど?」
「そう言うつもりじゃ‥」
「そもそも私は
「はいはい、そこまで。
そう言って解散する事になった。
.
.
.
帰り道
「ごめん、
男と違って気合いで何とかなるものじゃないのは分かってた。
「い、良いんだよ‥むしろ私こそごめん、気付いてたんだね‥私が
「気付いたってより、初めてちゃんと話した日あっただろ?あの時さ
「そうだったんだね、そもそも何で鶴ヶ島さんと仲良くなったの?」
「それはだな‥」
「何だか懐かれちゃってな〜」
「そうなんだ‥」
その後は沈黙が続いた。
そして数分後‥
「あのさ、もし‥もしだよ?私が嫌われる様な事をして
「なるわけないだろ?」
「え?」
「俺は
「本当に?」
「うん、だからさ大丈夫だし、その‥さっき言ってた一年の頃にあった?いざこざみたいなのも話したくなったらで良いからな。」
お金の為なら何とでも言える自分に正直、悲しくもなった。
でも良いんだ、それでこそCCを始めた意味があるから。
「あのさ‥陸?」
「どうした?」
「ずっと人付き合いが苦手ですぐ迷うし、すぐ逃げ出したくなるのね本当はさ、それで私がもしそうなったら助けてくれる‥かな?」
「そん時は手でも胸ぐらでも掴んで離さないよ。」
ギュッ
「絶対だよ?」
「わ、分かったよ。」
手を繋ぐ事がこんなにも照れ臭くてこんなにもドキドキするもんだなんて思いもしなかった。
「ありがとう。」
小声で申し訳なさそうに、それでもはっきりと感謝の言葉を伝えてくれた。
.
.
.
プルプル‥
「もしもし〜」
「おう、俺だけど。」
「オレオレ詐欺ですか〜?」
「相変わらずの調子だな‥」
家に帰ってから俺はりょーに電話していた。
「何か用ですか?」
「お前、分かってて聞いてるだろ?」
「
「バカにしてるのか‥」
「冗談ですよ〜」
「なぁサポート役なら何で
「もちろんですよ」
「じゃあ‥」
「でも、それは教えられないんですよ〜」
「なんで!」
「そういうのを解決してくのがCCの醍醐味なのでね、私達は問題の答えを教えるのでなく、問題の解き方を教える事しか出来ないんですよ。」
「そ、そうだよな‥」
ー続くー
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