2話「恋愛のサポートします!」
謎のアプリ、コールミー、コールユーというアプリがインストールされていた。
何故こんな言い方になってしまったかというと、このアプリを入れた覚えが俺には全く無いからである。
「人生のサポートだぁ?」
なんとも怪しいアプリである。
詐欺なのか、それともこのアプリを起動したらウイルスが入って携帯のデータとか奪われちゃうのだろうか‥
まあ奪われて困るようなデータなど入ってないからな。
なんと無くの気持ちで、俺はこのアプリを開いてしまった。
プルプル、プルプル
電話がかかってきた。
「あ、もしもし‥」
「初めまして!”コールミー、コールユー”通称CCのりょーと申します。このサービスを利用していただく場合に今後、
「あの、このアプリってなんなんですか?」
「現役高校生なのに知らないんですか〜?」
なんだからムカつく言い方だな‥
「このアプリは若者中心に都市伝説として有名なんですよ〜!
「俺は別に‥」
「全部知ってるんですよ、
「分かった、それで何が目的だ?」
「目的って言われますと‥通知したように恋のサポートですよ!」
「は?」
「まずですね、相手はランダムで決まります。その相手と恋仲になるのが最終目的のアプリですよ!マンツーマンでスタッフが付いて目標日数までサポートをしますので〜」
「それって俺に何かメリットあるのか?」
「まず、ルールその1最初にどちらかを選ランでください!」
①100万円が手に入るが、その人との記憶が消える。
②その人と恋仲に結ばれ、記憶はそのまま、幸せが待っている。
「お金がもらえるのか!」
「左様です。まあ1番を選ぶのはあまりおすすめしませんがね‥」
「そうですかね‥俺には記憶も消えてお金も貰えるなんてかなり魅力的ですけど‥」
「まぁ、最後まで聞いて決めてください。ルールその2、どちらかを選んだ後は、絶対変更ができない。ルールその3、選ばれた相手がどちらを選んだかは聞いてはならない。そして、ルールその4、途中で失敗と判断した場合、終了した日までの記憶を消す。ルールその5、自分と相手以外にこのアプリの存在、アプリを使っている事を知られてはならない‥‥まあ!以上をお守り頂ければ、楽しい恋を応援いたしますよ。」
聞いても結局胡散臭いアプリである事に違いはなかった。
「ちなみに相手がランダムって言うけど年齢とか住んでる所って?」
「それは本当にランダムですが年齢も住んでいる所も割と近くになるようになってますのでご心配なく。」
「まあ、その期日までに相手と恋仲になれば記憶も消えてお金も貰えるって訳か‥」
「先ほども言いましたが一番は辞めたほうが良いですよ、特にあなたみたいな性格なら‥」
「りょーさんは俺過去知ってるんだろ?だったら尚更俺はもう良いんだ。それに俺なんて記憶があろうが無かろうがただ生きてるゾンビみたいなもんだしさ。」
「そうですか‥」
「胡散臭いけど、俺やるよ。」
「思った以上に返事が早くて助かりました、それでルール1は‥」
「もちろん100万円の方だよ、お金も貰えてその期日まで一気にスキップ出来るんだから」
「最後に何度も言うようですが記憶より、お金の方で良いんですね?」
「あぁ‥」
そんなにお金を渡すことを渋るのか‥
まあ記憶も無くなって起きたらお金も貰えるんだから良いに決まってる。
「‥わかりました。これからは変更はできませんので‥まぁ!ぼっちの根暗な
「一々、嫌な言い方しやがって‥」
「まあまあ‥それでは早速、相手を決めましょうか、ちなみに期日なんですが12/25日までに成功する事が条件ですので。」
今日は4/12だからまだまだ時間はあるみたいだな。
「分かった、なんでもやってやる。」
「まあアプリのコールユーってボタンを押して頂ければすぐにでも通話が始まります。そこで自己紹介をして頂ければ成立って事で無事にこのアプリが始まりますので。」
「了解ですと‥」
このボタンを押すだけで‥
押すだけで‥
押すぞ‥
押す‥
.
.
.
「ぼっちにはいきなりハードル高かったですかねぇ〜」
「う、うるさいなぁ‥」
俺はボタンを押せずにいた。
「あ、あと通話の段階で相手がどっちを選んだとか探るのも禁止ですので〜まぁ、相手も知ってしまえば中止になるのでそんな事はやらないと思いますが‥」
「分かった!分かった!!」
そうそう、ただ通話して今後いい感じにやれば記憶がなくなって5億年ボタンに12/26の朝になってるんだから‥それでお金も貰えれて全て解決だもんな。
「よし」ポチッ
俺はコールユーボタンを押した。
やるしか無い‥
プルプルプルプル‥
ー続くー
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