【王道ラブコメ】お金と恋する君と僕。
はっけよいのこっ太郎
1話「コールミー、コールユー」
若者を中心に都市伝説と言われてるマッチングアプリ「コールミー、コールユー」通称C.C
何かしら心に傷を負った人の携帯へある日インストールされる。
相手はランダムで決まりその相手と恋仲になるのが最終目的のアプリである。
マンツーマンでスタッフが付いて目標日数までサポートをしてくれる。
ルールその1
最初にどちらかを選ぶ。
①100万円が手に入るが、その人との記憶が消える。
②その人と恋仲に結ばれ、記憶はそのまま、幸せが待っている。
ルールその2
そしてその2つは決定後、絶対変更ができない
ルールその3
相手がどちらを選んだかは聞いてはならない。
ルールその4
途中で失敗と判断した場合、終了した日までの記憶を消す。
ルールその5
自分と相手以外にこのアプリの存在、アプリを使っている事を知られてはならない。
以上をお守り頂き楽しい恋を応援いたします。
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お金と恋する君と僕。
俺の名前は
2年になってからあっという間に1週間が経っていたが常にぼっちの俺には関係ないんだ。
クラスにも学校にも馴染める気がしないし、馴染む気にもならない。
別に俺はそれで良いんだ。
一年の時もずっとそうだったしな。
もう人付き合いは諦めたんだ。
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「そんな訳で2年A組の学級委員は
「
パチパチ〜
「あ、あの
パチパチ〜
誰が何やってようが俺には関係ない。
俺は勉強も運動も平均的だから別に誰かに頼る必要も無いし、ぼっちだからって誰かを困らせる事もない‥
友達、ましてや恋人なんて時間の無駄だろ
いつかは飽きられたり、どんだけ努力しても足りない所を指摘され続け、変わった事は当たり前のように言われるぐらいなら期待されないほうがマシだ。
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___放課後
「よし、帰るかぁ‥」
「ちょっと!」
「え?」
「え?、じゃ無いよ!今日委員会!」
「俺が?」
「そうだよ!私と同じ図書委員でしょうが!」
こいつは誰なんだって質問といつ委員会が決まったんだって質問をぶつけたいが面倒なのでやめておこう。
「とりあえず行くよ!‥え〜っと〜」
「あ、俺、
「そっか、よろしくね
図書室に向かう途中に自己紹介された。
彼女は
まあ俺には関係ないけど‥
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「以上で図書委員を終わりにします。お疲れ様でした。」
特に出席の意味もないような時間だった。
「
「うん!」
「てっきり学級委員なのかと思ったよ〜」
よし、このまま帰ろう。
忍法ぼっち霧隠れの術。
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「じゃあ、またね〜」
「うん!、ごめんね
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学校に入って久々に人と話してしまった。
なんとも俺らしくない‥
「ただいま。」
「おかえり〜お兄ちゃん!!」
「お〜
彼女は
中学3年生で今年受験を控えている俺の可愛い、可愛い妹だ。
「そろそろ新しいクラスには馴染んだか?」
「それ心配なの私の方なんだけど?」
くっ‥妹のくせに痛い所を突いてくる‥
「ま、まあ俺は友達も多いし困る事は‥」
「お兄ちゃんまた嘘ついて〜」
「嘘じゃな‥」
「まあ私の心配は良いからさ、今年は友達の1人ぐらい作ったらどうなの?」
俺が過去のトラウマを抱えた事も、高校に行って友達がいない事も分かってるんだろうな‥
「なんとか頑張るよ‥」
「ま!私はお兄ちゃんがこうやって毎日早く帰ってきて私に構ってくれるから良いんだけどね〜別に〜」
「なんだよ〜可愛いやつめ〜」
また妹に気を遣わせたかもしれない‥
今年だろうが来年だろうがずっと俺はこのまま変わらない日々を送るんだろうな‥
中学時代の友達も卒業して半年ぐらいは連絡取ってたりはしたけど高校でのグループやしがらみ、そんなの事気にしている内に疎遠になっていったし、きっと各々楽しい人生やそれなりの人生を送ってるんだと思う。
俺には関係ない話なんだけど。
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特に趣味のない俺は適当に携帯をいじって一日を終える。
昔はアニメや音楽、服とか色々刺激を受けるものが多かったがいつしか全部がどうでもよくなって、次第に何にもときめかなくなった。
「今年はなんか始めるかなぁ‥バイトとか。」
やる事ない人生は割と暇で早く大人にでもなってなにか自由になりたいとまで思うようになっている。
学生時代なんてきっと大人になれば過去の話でそれが役に立つ日々なんて来ないだろうに別に俺は今のこの何もない普通の日常を気に入っている。
ブー!!
携帯に通知が来た。
“コールミーコールユー”から一件の通知
[あなたの人生、あなたの恋、応援サポートします!!]
「なんだこれ‥」
何もない普通の日常に変化が訪れた。
ー続くー
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