第2話 流行は繰り返す
…といっても、今や大半の人間の仕事はAI監視員だ。
自動運転、介護ロボット、配膳ロボット、AR、VR、RPA、アンドロイド、危険物の遠隔操作、家具家電のAI化…平成・令和時代から現在の
これらの政策に賛同しないものには拒否する道も残されてはいたが、そのためにはなにかと不自由な生活を送らねばならなかった。AI監視員以外に人間が行える仕事の選択肢は狭く、それらの仕事は一部の人間たちによる世襲制のような形をとっていた。さらに
こうして、人間はAIが様々な場所で行う様々な仕事を、監視カメラを通して自宅の画面上で監視し、故障や異常がないか、突然反乱を起こしたりなどしないか、ただただ一日中見守り続けるという役目を担っていた。
スクリーンに
ヨネ(23)「
ヨネ(23)「ザ・令和な名前の
ヨネ(23)「生意気なのは
性別も年齢も関係なく、役職もつかない。皆が同じ給料で同じ仕事をしている現代では、敬語などという煩わしい言葉はほとんどの者が使わなくなっていた。
美代子(33)「まぁまぁ、2人とも落ち着いて。さ、今日はどうすんの?」
梅十郎(27)「前回と同じでいいんじゃない?」
―誰か1人で交代制にするか、居眠り防止のために2人にするか―
美代子の脳内メッセージが
Passyは民間会社である㈱
―前回同様2人でいこう。俺、寝そうだから急に問い合わせ来たらヤバいし(きらり)―
―了解、じゃ、今日はあたしやるわ。(よね)―
―OK!―
4人の同意がとれた。残りの2人はPassyの開発元である㈱
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