第3話

「ねぇ!ミケ!どんな石があるの!?」


「まずメジャーなのは魔石にゃ、大きさはビー玉〜ソフトボール位のサイズで属性によって色が違うにゃ、あと魔力保有量で色の濃さが変わるにゃ」


「へぇ~!色が変わるのか!!欲しいな!!濃さは魔力が多いと濃く、少ないと薄いみたいな?」


「そうにゃ、その認識で合ってるにゃ」


「他には!?」


「う〜ん、冷気を放つ氷結石、高い熱エネルギーを内包する炎熱石なんてのがあるにゃ、あんまり言うとネタバレになるから、後は自分で探すにゃ」


「氷結石に炎熱石!!欲しい!!確かに自分で探すのが石コレクターの醍醐味だし、他は聞くの我慢するか〜」

まじで楽しみだな!石を探すモチベーションだけでやってけそう!


「満足したかにゃ?それじゃ町に行くにゃ」


「そうだね、日が暮れる前に移動しようか、それにしても良く考えたら、この辺も魔物とか出るの?」


「出るにゃ」


「危なくない?てかミケは現在地とか町の場所把握してるの?」


「この辺に出て来るのはザコにゃ、弱体化してるミケでも問題ないにゃ、場所に関してはスキルで把握してるから大丈夫にゃ」


「スキル!そう言えば俺にもスキルあるんだよね?転移する時に何かアナウンス流れてたし!どうやって確認するの!?」


「ステータスオープンてステータスを見たいと思いながら言葉に出すか念じれば良いにゃ」


「おー!」

早速試そう!

「ステータスオープン!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:神石投也 18歳

職業:

階級:

レベル:0

HP:150(A)

MP:200(S)

SP:200(A)

魔力:45(A)

力 :40(B)

速さ:45(A)

堅さ:30(C)

知力:35(B)

器用:45(A)

才能:S

称号:石コレクター

ユニークスキル:石(Lv.EX)

スキル:投擲(Lv.10)棍術(Lv.8)体術(Lv.4)

身体強化(Lv.6)ダッシュ(Lv.7)家事(Lv.5)

魔法:

武技:

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

う〜ん、才能Sは嬉しいけど、他は良いのか?

あと、ユニークスキルが石?俺らしいけどハズレ感が…

スキルも野球と爺ちゃんの代わりに家事やってたのと体術は爺ちゃんから教えてもらった護身術の影響かな?


「ミケ、このステータスってどうなの?」


「まず、他人にステータスを見せる時は頭の中で可視化を思い浮かべるにゃ」


「分かった」

ステータス可視化!


「これは…」


「弱いかな?」


「強いにゃ、ステータスの数字は能力値にゃ、括弧内のランクはSが最上位で最低がGにゃ!ランクが高い程伸びが良いにゃ!Cランクのステータスが複数あれば一目置かれるにゃ!流石は超高校級の球児にゃ!スキルも独特だけどMAXレベル10があるにゃ!」


「へぇ~、野球やってて良かったな、あとユニークスキルの石って何?」


「ユニークスキルに関しては分からないにゃ、気になるならステータス表示中にスキルを注視すれば詳細が表示されるにゃ」


「分かった、やってみるよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ユニークスキル:石(Lv.EX)

石を愛し石に愛される(二次スキル数:0)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ん?ん?

「ミケ、石を愛し石に愛されるってテキストと二次スキル数ゼロって表示されたんだけど意味分かる?」


「ユニークの中でも特殊なタイプにゃ、二次スキルは条件を達成すると追加されていくにゃ、それに最初からLv.EXとか聞いた事ないにゃ」


「わからんけど、わかった、てかスキルレベルは10がMAXじゃないの?」


「通常のスキルは10がMAXで間違いないにゃ、でもユニークはレベル1〜99で、それを超越するとEXになるにゃ、最初からEXとか凄いにゃ!」


「おー!良く分からないけどレベルはカンストしてるのか、俺ってステータスも合わせて強い?」


「微妙にゃ、ステータスのランクは才能以外はレベルアップ時の成長率の違いにゃ、現状はレベルゼロだから弱いにゃ、ただステータスやレベルが全てじゃないにゃ、実戦には経験、戦術、時には運も必要にゃ、ユニークスキルも理解出来ていない状態で油断と過信は禁物にゃ」


「ですよねー、スキル理解出来るかな…」

こればっかりは頑張らないとな

「あと階級って何?」


「階級はギルドに登録すると、世界とリンクするにゃ、そうすると対象者に合わせた階級が表示されるにゃ」


「対象者に合わせた階級?」


「例えば剣士系のユニークスキルやスキルを持っていると現在の順位と『剣聖』『見習い剣士』みたいのが表示されるにゃ」


「俺はどうなるんだろ?棍術士とかか?」


「本人が得意な分野が選ばれるらしいけど詳細は不明にゃ」


「それにしてもゲームみたいだな」


「それはそうにゃ、ステータスに関しては、どこかの世界のフルダイブゲームをベースに作ったと聞いてるにゃ」


「まじか、フルダイブゲームとか俺のいた世界には無いから、相当に高度な世界なんだろうな」


「話はここまでにゃ、町に着いたにゃ」


「もう着いたのか、立派な門だな…」

5m位の石壁と木製だけど分厚い門扉、町にしては厳重だな、魔物対策かな?


「それじゃ、ミケは別の用事があるから行くにゃ、これはお金にゃ、好きに使うと良いにゃ」


革袋をどこからか取り出し渡すとミケは森に消えていった…

「え?えー!?ミケーー!!」

いきなり1人とか、どうしよ…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ステータス設定

レベルアップ時のランク毎の上昇数値

S:8

A:7

B:6

C:5

D:4

E:3

F:2

G:1

HP、MP、SPはランクに✕10の数値が上昇

例えばSならレベルアップ時に80上昇となる


初期ステータスはHP、MP、SPと才能以外の6つのステータスにランダムで合計が60〜240ポイントになるよう振り分けられる。(ポイント差は血筋や才能に依存)

HP:ヒットポイント

MP:マジックポイント 魔法やスキルに必要

SP:スタミナポイント スキルや武技に必要

魔力:魔法の運用や抵抗値に影響

力 :攻撃力、抵抗力に影響

速さ:スピード(詠唱スピード等には影響しない)

堅さ:防御力、抵抗力に影響

知力:魔法や記憶力、状況判断能力等に影響

器用:武器や道具類の取り扱いに影響

才能:新規スキル取得時に影響

因みに魔力が高く魔法適正があっても、知力が著しく低いと詠唱が必要な魔法が覚えられず苦労するケースもあり。

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