第2話

「ミックス?やっぱり異世界なのか?夢じゃない?」


「そうにゃ、異世界で間違いないにゃ」


まじか…

適当に石並べて厨二病がちょっと発動しただけなに

「あー、ミケさん。戻れたりします?」


「出来なくはないにゃ」


「マジ!?やった!行き来が出来るなら最高じゃん!」

大概は転移、転生したら戻れないイメージだったけど、戻れるのか!コレはイージーモードですな!


「浮かれてるとこ悪いけどすぐには無理にゃ」


「ん?あー、クールタイム的な?」

そりゃノータイムは無理か、仕方ないな

「それで、どれくらいで戻れるの?正直、異世界は嬉しいけど、向こうでもやる事あるし」


「投也の頑張り次第にゃ」


「頑張り次第?どうゆうこと?」


「まず、地球が行き先の転移魔法陣を用意するか若しくは転移魔法を覚える必要があるにゃ」


「転移魔法!やっぱり魔法が使える世界なのか!」

くーっ!魔法使いてー!


「落ち着くにゃ」


「あ、ごめん!魔法と聞いたら興奮しちゃって、何だっけ?魔法陣を用意すかるか、転移魔法を覚えれば良いんだっけ?」


「そうにゃ、但しさっきのクラスの魔法陣はレア中のレアにゃ、しかも地球が指定されているとなると最低でも亜神クラスの魔法陣作成の技能がいるにゃ、それに魔法陣の起動には莫大な魔力が必要になってくるにゃ」


「亜神?てのがどの程度か知らないけど激レアってことは理解したわ、でも魔力は謎石並べれば良いんじゃないの?」


「謎石?あー、アレはSSSランクの魔石とEXランクのダンジョンコアだったにゃ」


「魔石!ダンジョンコア!是非コレクションに!」

何か凄い石だとは思ってたけど魔石とダンジョンコアだったのか!

「どうやって手に入れるの!!?」


「だから!落ち着くにゃ!」


「ご、ごめん、石の事になるとつい…」


「はぁ、魔石に関しては魔物を倒せば手に入るにゃ、ただSSSランクとなると強さも希少性も計り知れないにゃ、投也は勿論、今のミケじゃ倒せないにゃ」


「魔物か、何となく察しは付いてたけどSSSランクは最上位の魔物ってことね、ダンジョンコアはダンジョン踏破したら手にはいるの?」


「そうにゃ、ダンジョン踏破で手に入るにゃ、但しEXランクは神造ダンジョンと呼ばれる最難関のダンジョンにゃ、そもそも神の気まぐれで作られ、神の気まぐれで突然消える事もあるにゃ」


「とりあえず、魔法陣も魔石もダンジョンコアも激レアで自力で手に入れるのも超大変て事ね、それにしても何で爺ちゃんは高ランクの魔石何個も持ってたんだ?あと何故に河原にダンジョンコアが落ちていたんだろ?ミケわかる?」


「魔石は剣磨が集めたと思うにゃ」


「爺ちゃんが!?」


「もう秘密にする必要ないから説明するにゃ、投也の祖父でありミケの相棒神石剣磨は宝石の勇者にしてミックス最強と言われた男にゃ!剣磨はSSSランクの魔物でも同等以上に戦えていたにゃ、だからアレくらいの個数は余裕にゃ」


「爺ちゃんヤベー、情報量多過ぎるんだが…、爺ちゃんは自力で戻って来れたって事か」


「…」


「ん?ミケどうした?」


「何でもないにゃ、それにしてもダンジョンコアを河原で拾ったのかにゃ?」


「そうだけど?」


「本来は有り得ないにゃ、地球は基本的に魔力的な干渉が禁止されているにゃ」


「ん?ミケも使ってなかった?」


「あれは裏技みたいなもんにゃ、反動で今はかなり弱体化してるにゃ」


「ふーん?それがダンジョンコアに関係するの?」


「地球の神は魔法等での世界の発展を捨てたにゃ、だから地球でダンジョンは誕生させにゃい、これが地球の神が定め規則のひとつにゃ、つまりダンジョンコアは地球では存在しないはずの物にゃ」


「?良く分からないけど拾ったらヤバかった?」


「ある意味良いことをしたにゃ、ダンジョンコアがあのまま放置されれば、やがてEXランクダンジョンが誕生した筈にゃ」


「地球にダンジョン!現代ファンタジー!!見える!主人公が覚醒してモンスターをばったばったと倒して、見下していた奴等を見返してヒロインとイチャコラする展開が!」


「はぁ、投也は石とアニメの話しになると阿呆になるにゃ、地球で覚醒俺TUEEEな展開はまずないにゃ、出来たダンジョンから暫くしたら高ランクの魔物が溢れ出て蹂躙されて日本は数日で壊滅がオチにゃ」


「まじか、神様は助けてくれないの?」


「それこそ、神のみぞ知るにゃ」


「そっか、なら良いことをしたと前向きに考えるか」


「それが良いにゃ」


「あと戻る方法は、転移魔法か、やっぱり取得難易度高いんでしょ?」

転移なんてだいたいチート魔法だもんな


「取得難易度は勿論高いにゃ、でもある程度使える人はいるはずにゃ」


「お!魔法陣より希望が持てそう!」


「但し距離に応じて必要魔力量が異なるにゃ、仮に取得出来ても、地球までだと必要魔力量は計り知れないにゃ」


「実質、戻れないってことか…」

俺のライフワークが…

今期のアニメが…

「はぁ〜」


「投也そんなに落ち込むなにゃ、こっちには地球に無い石も沢山あるにゃ!」


「地球に無い石!?その辺詳しく!!」


「現金な奴にゃ…はぁ、とりあえず町に向かいながら説明するにゃ」


「コレクションが増える!最高だな!異世界!!」


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人物紹介

ミケ(ミケランジェロ) 三毛猫 雄 ??歳

投也の祖父剣磨の相棒、人語を話し魔法も使えるが本来の強さや種族等、謎な部分が多い。


神石剣磨 170cm 63kg 73歳

投也の祖父にして異世界ミックスで宝石の勇者と呼ばれた男。

地球では宝石商を営んでいた。

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