第3話

翌日。由香はドッチボールが行われる体育館に来ていた。由香の他には昨日とは違う男女7人と昨日の店員さんが来ていた。由香は店員さんを見つけて目を輝かせた。

良かった、店員さんも来てくれた

「それでは準備体操を始めます」

店員さんの周りにみんなが集まる

「せーの、1、2、3、4」

「5、6、7、8」

由香たちは準備体操を終えると水分補給をした

「本庄、今日は期待しているからな」

「任せとけ」

本庄と呼ばれた店員さんがガッツポーズをする

店員さん、本庄さんて言うんだ

由香と本庄は同じチームになった

やった、一緒になれてうれしい

ピーッ。笛の合図でドッチボールが始まった

「それ!」

「皆よけて下さい」

本庄が司令塔となって指示を出す。接戦が続く中、ついに本庄にボールが当たり、由香がチームの最後の1人になった。飛び交うボールを何とかかわし続ける。

由香は後ろを狙われていることに気づかなかった 

本庄が叫ぶ

「赤帽子、後ろ!」

赤帽子、その呼び方にはっとする。あの人はー

由香にボールが当たり勝敗は相手チームの勝ちになった。

「皆さん、お疲れ様です。よく頑張ってくれましたね」

本庄が汗を拭いて言う

「負けたけどな」

「楽しかったですよ」

「次があれば勝ちたいですね」

そんな様子を見守っていた由香はあることを確かめることにした

「あの、」

「どうしました?」

本庄篤ほんじょうあつしーあっくんだよね?」



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