第13話 出来ない助手の日常

 皆さんこんにちは!

私の名前は明智あけち 林檎りんごです!24歳独身の女の子です!お仕事は探偵の助手をしております!


 おいおい!24歳はもう女の子じゃないと思った人達!ビンタしちゃいますよ!


 私は昔から探偵物の小説というのが大好きでした!

そんな時に出会ったのが明智小五郎でした!

そうなんですよ!私と同じ苗字!どうやら血縁関係はないようですが...!


 てことで、名探偵と同じ苗字ということに運命を感じて、私は探偵を目指すことにしたのでした!


 しかしながら、私はあまり頭が良くなく...Fラン大に1浪で入学...そして、今は王子の元で助手として働いているのです!


 王子とは誰か?ですか?

決まっているじゃないですかー!私を拾ってくれた探偵事務所の社長である、おう 了一りょういち!あだ名は王子です!


 そんな王子の元で働いている私ではありますが、正直探偵というのはなかなか大変なお仕事で...日々涙を呑みながらお仕事をしてます!


 そして、現在も王子に丸投げされた仕事のために調査を始めたのですが...。



 ◇娘さんの通っている大学


 てことで、まずは聞き込み調査をしようと思います!

えっと...彼女は経済学部...だったかな?

ん?待てよ。誰が何学部かなんてどうやってわかるんだ?


 ま、適当に話しかけてみるか!


「やあやあ、学生諸君!こんにちは!少しお話いいかな?」と、声をかけるとそそくさと去ってしまう3人の少年達...。


 ...っふ、私の美貌に恐れ慄いたか!

まぁ、大学生からしたらこんな大人でビューティフルな女性を直視することは無理...か!


 てか、娘さんなわけだし、ターゲットを女の子に絞ろう。


 いやはや、そうだ忘れていた!

ターゲットは2年の経済学部。

むやみやたらに話しかけても無意味なのでは...?いやん!私、天才!


 てことで、大学内でノートなどが売っている場所に到着すると、ノートと大きめのマッキーを購入する。


 そして、『【経済学部2年:菅原玲】について何か知っている人情報求む!』と書いたノートを高らかに掲げ、大学入り口前で待機していた。


 ふっふっふっ。

これで誰かしら話しかけてくるに違いない。

そう思っていると...。


「...あの...」と、後ろから声をかけられる。


 さー!早速来たな!と、振り返るとそれはおじいちゃん警備員さんでした。


「...なんですか!?」


「...いえ、ここで何をされているんですか?大学の関係者さん...でしょうか?」


「...え?まぁ、そうと言えばそうですし、そうではないといえばそうではないです!」


「...なぞなぞですか?」


「違います!見てください!家出少女を探していてですね...」


「はぁ...。そういうことをするのであれば、まずは許可を取っていただかないと...」


「なぬ!?そうなんですか!?失礼しました!」と、教育課というところの場所を教えてもらい話をしたものの...許可は降りなかったのだ。


「うぅ!!!あの人嫌いだ!!!あの、人を馬鹿にしたような目!!!くぅー!!!」と、大学の校門外で地団駄を踏んでいると...。


「...あの...」と、またしても後ろから声をかけられる。


「なんですか?私は今、ひじょーーーーに心が痛んでるのですが?」と、そこに立っていたのはメガネのおとなしそうな大学生であった。


【挿絵】

https://kakuyomu.jp/users/tanakamatao01/news/16818093079815337425


「えっと、私...菅原さんと同じゼミだったんですけど...」


「なぬ!?もしや現在の居場所もご存知で!?」


「い、いえ...けど、私...も心配してて...なので何か力になれれば、、、な...と」


「おっほー!あなたいい人ですね!好きです!よし!カフェに行きましょう!そこでおいしー、カフェラテでも飲みながら一緒に楽しみましょー!!」


「...はい」

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