第2話 恥ずかしがり屋の女の子
「...え?」
「すみません...人違いです」と言われて、「あっ、いや...【ぽにゃんこ】です...。【レイン】さんですか...?」
「...はい。すみません...。そういえば私の写真送ってなかったですよね。ごめんなさい」
「えっ...トプ画の写真って...」
「あぁ...あれは私の推しの地下アイドルの子の写真です...。...すみません...。普通トプ画の子が来ると思いますよね...。ごめんなさい。嫌なら...今日のご飯はなかったことにしても大丈夫ですけど...」
「いやいや!嫌じゃない...。その...すごく...可愛くてびっくりした...」
「...可愛い...。私がですか?」
「え?...うん...」
「あまりそういったことを言われたことがなくて...うれしいです」と、謙遜しながら笑っていた。
おいおいおい...こんなかわいい子が可愛いって言われてないだと?ありえないだろ...。
「その...実は私は一方的に【ぽにゃんこさん】のことを知っていて...」
「そう...なんだ」
まぁ、俺は結構つぶやくことが多いし、フォロワーも1000人くらいはいるが...。
しかし、多少ばずったりすることはあっても俺は一方的につぶやくだけで誰かに返信したりとかそういうのは一切してこなかった。
こんな俺にファンがいたなんて...。
「はい。つぶやきが面白いので...でも、フォローしたらその...迷惑かなとか思って...絡むこととせず...ずっと見てました」
「...そうなんだ...別にフォローされて迷惑なんてことないと思うけど」
「でも...なんか恥ずかしくて...。だけど、今回ああいうつぶやきをされたので、チャンスと思って...名乗り出てみました...。まさかOKされるとは思ってなくて...びっくりしました...。あの【ぽにゃんこさん】とご飯に行けるなんて...すごく嬉しいです...。あと...その...彼女とのことは...すごく残念でした。わ、私でよければ話聞くので...なんでも言ってくださいね?」
「う、うん...。ありがとう...。じゃあ、お店行こうか」
そのまま、携帯を頼りにお店に向かうのだった。
「レインさんは...20歳...大学生なんだよね?」
「はい...そうです。ですです...」
「そっか。大学はここら辺?」
「いえ...ちょっとだけ遠いです。いつもはJRで通っているので...」
「そうなんだ。大変だね」
「...」「...」
いきなり20歳の女の子と二人きりで話す話題がない...。
7歳って結構なジェネレーションギャップあるからなぁ...。
「あの...本名...聞いてもいいですか?私は
「俺は本庄...圭」
「圭さんですね...覚えました」
そんな話をしながらお店に到着するのだった。
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