アナザースカイ

アナザースカイ

次に桜が咲いている頃にはもう僕らは普段を失っている　

お話に続きがありそうな男女を　見るママチャリの顔茜色　

これという決め手は特にないけれど　君のペンだこは薬指にある

単語帳・文法・長文・リスニング　これが僕らの blue spring？

共通点強いて言うなら上履きの踵を踏んでいることくらい

ひどい顔　手に荷物なく夕暮れのサラリーマンよそういうことか

消しゴムを最後まで使ったことのない僕でもこの恋２年目なんです

楽しみは人それぞれと言うけれど　ヤツラの話題はいつも上から

白い夏　城から街を見て君はスキージャンプはこれくらい？と言う

青信号あえて渡らず次を待つ　見えないものはやはり見えない

新学期　失くした君の声というラストピースがピタリと埋まる

読書やら食欲やらに頼らずに自分の魅力をアピールせんかい

紅葉がきれいなだけで構わない　残りは僕がどうにかするから

一世一代の言葉はつっかえて　別れたあとに最後の一口　

しょーもないことにはあつくなれるのね　がきのこころをもってていいね（笑）

雪が降ることすら珍しい地域　メルティーキッスは夢のまた夢

死角でも君を見たくてプリントは　右回しにノールックで渡す

未来への決意があまりに強すぎて　マフラーが絞殺事件を起こす

食べものは記憶を秘めた玉手箱　フラペチーノは２度と飲めない

もうすこしこのままいよう　明日にはコスプレと化すこの制服で