第2話 初めての投稿

三田村香織はカクヨムに初めての異世界ファンタジー小説『星の彼方へ』を投稿した。その夜、彼女はデスクの前でホットミルクを飲みながら、投稿ボタンを押した後の余韻に浸っていた。


「これでいいのかな…」


自問自答しながらも、香織はやり遂げた達成感に胸を膨らませた。彼女はパソコンを閉じ、ベッドに入ったが、興奮のせいでなかなか眠れなかった。


翌朝、香織はいつものように会社に出勤した。仕事中も、ふとした瞬間に自分の小説がどう評価されているのか気になってしまう。昼休みになり、同僚たちが食堂に向かう中、香織はスマートフォンを手に取り、カクヨムのページを開いた。


「コメントは…まだないか。」


初めての投稿に対する読者の反応を待ちわびる香織は、少しがっかりしながらも、焦らず待つことに決めた。


数日後、香織は仕事を終えて自宅に帰った。夕食を簡単に済ませた後、パソコンの前に座り、カクヨムのページをチェックした。その瞬間、彼女の目に飛び込んできたのは、新しいコメントの通知だった。


「とても面白かったです!続きが楽しみです。」


香織はそのコメントを何度も読み返し、胸の中に温かい感情が広がるのを感じた。初めての読者からの反応は、彼女にとって大きな励みとなった。


「読んでくれる人がいるんだ…」


その夜、香織は初めてのコメントに感謝の返信を書いた。


「読んでくださりありがとうございます!続編もぜひ楽しみにしていてください。」


それからの数日間、香織はカクヨムのページを頻繁にチェックするようになった。新たにいくつかのコメントがつき、彼女は一つ一つのフィードバックに目を通しながら、自分の作品が他の人に感動を与えていることを実感した。


**読者コメント例:**


**読者A**: 「キャラクターが魅力的です。もっと彼らの背景を知りたいです。」


**読者B**: 「情景描写が素晴らしいですね。次回作も期待しています。」


香織はこれらのコメントを参考にし、次の章を書くためのアイデアをノートに書き留めた。彼女は自分の小説に対する読者の期待に応えるために、さらなる工夫を凝らす決意をした。


ある日、友人の恵美と再びカフェで会うことになった。香織は自分の小説がどのように受け入れられているかを話し、恵美もその成功を喜んでくれた。


「香織、あなたの小説、本当に面白いわ。続きが楽しみよ!」


「ありがとう、恵美。あなたのおかげでここまで来られたんだもの。」


二人はカフェで楽しい時間を過ごし、香織は再び次の作品に向けて意欲を燃やすことができた。


香織はカクヨムでの活動を通じて、自分の書く力を信じることができるようになっていた。読者の反応を受けて改良を重ねることで、彼女の物語はますます魅力的なものになっていく。


「これからも頑張ろう。」


香織は新たな決意を胸に、次の作品に取り掛かる準備を整えた。彼女の小説家としての旅は、まだ始まったばかりだった。読者の期待と応援を胸に、香織は次の物語を紡いでいくのだった。

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