第38話 やっぱりそうなっちゃいますか
数週間後
王都から戻ってきたお父様とお母様と姉ーず。
お兄様は学園へ戻った。
屋敷に戻ったらボクがまた別荘に籠もっている事を知り姉ーずが押し掛けてきて別荘で一緒に暮らしている。
「レオンくん!そこの女はなに!?」
「また増やしたの!?」
当然こうなる事は予想されていたわけだが。
またってなんだよ…人聞き悪いなぁ。
そこは有能なはずの執事様に説明してもらい大人しくしていてもらう事に成功。
邪魔するなら屋敷へ強制送還するというと大人しくなっただけなんだけどね。
お父様もお母様も来たがっていたが仕事があるので週に一度顔を見にくる程度だ。
ちなみに別荘にいる使用人は料理担当2人にメイドと護衛騎士は3人ずつ。
そこにマイケル、ティナさん、ネコさん2人。
ボクとティナさんとネコさん達は午前中はマイケルから体術を習い、
午後からは4人で魔物の森で修行という名の狩りをしている。
貴族マナーの講師は通いで週に三回来てくれているので見習いメイド3人はその日は修行をさせずにお勉強である。
そんな生活を続けていたんだけど…
見習い冒険者の2人が戻ってきた。
どうやら実家のある村でもゴブリンに攫われた2人の噂がたってしまい村に居られなくなったとか。
2人の話を聞くと、
村で噂がたち始めた頃に村の男達に
「どうせゴブリンに
泣きながらボクを頼ってきたので当然すぐに迎え入れた。
マイケルは
「レオン様、この4人にも神のお力を授けては如何でしょう。自立するにしてもこのままではあまりにも不憫です。」などと言い出す。
「いや、違うから。」
まあ確かに訓練していても実力差がありすぎてネコさんズはお話にならないというのもわかる。
だが見習い2人は別に戦闘訓練に参加したいとも言ってないしなぁ。
「私も賛成だ、です。1人でも多く神の信徒を増やすのは良いことだ!です。」
「違うからね?
ビアンコ(白ネコ)とネロ(黒ネコ)はどう思う?」
「えぇー?別に強くなれるんだったらいいんじゃね?」
「信徒とかイミフなんだけど強くはなりたいよねー」
うん、イミフダヨーネ。
普通に魔力の循環を良くして魔力臓器を強化してるだけだからね?
神様は関係ないのよ。
「うーん…強くなるのはかまわないんだけどさぁ。
健康な人、特に女の子にアレやるのはちょっと抵抗あるんだよね…」
「主殿、アレか!そうかぁ、アレなぁ」
「私は何ともなかったですが?」
「マイケルは男性だから。ぶっちゃけて言うと男性はへその奥、女性は…そのぉ、赤ちゃんを作る場所に魔力の元となる器官があるんだよ。だからティナが感じた違和感は…まぁ、そういう事なんだよね」
「死にかけていた私の子宮を主殿が犯した…と。」
「言い方!!」
「もうお嫁に行けない身体にされちゃったんだね…」
「ちょっ!」
「責任!とってね?」
「うん、ちゃんと責任とr「レオン様!」ハッ!?」
あっぶねー!ティナが可愛いから危うくやらかすとこだった!
「マイコゥ、ありがとう。」
「フッ、危ないところでした」
「コホン、まぁそういう事だから。
どうなるのかわからないからよく考えたほうがいいと思うんだ。」
「ティナは全身が腐る呪いがかかっていた状態での処置だったので感覚も鈍かったという事ですな。」
ネコさんズは少し離れたとこに移動してゴニョゴニョと話し込んでいる。
「あのぉ、さ?ウチらもそういう事ってしたことないから…さ。あのぉちょっと怖いっていうか?」
「きょ!興味が無いとかじゃないし!?レオンたんがまだ子供だから!そのぉ罪悪感っていうの?」
「だから違うからね?」
この2人絶対勘違いしてる…
そしてその様子を見ていたマキナとカエラがこちらを凝視しているのも不気味だ。
「ま、まあ考えとけば良いよね。
じゃ、ボクは用事があるから失礼するよ。ティナ、行くよ。」
「はい♪」
ティナを連れて転移してきたのは魔物の森ダンジョン入り口だ。
別荘に来てから狩りをしながらダンジョンの入り口方向へ進んできてたんだけど昨日入り口を見つけたんだ。
ネコさん達もいたからその日は帰る事にして翌日ダンジョン内部に潜入する事にした。
マイケルもついて来る感じだったけど他の子の教育もしなきゃいけない関係でティナと2人でって事になった。
ティナにはシールド付与のネックレスを渡してあるし、いざって時はお互いを守りあえばなんとかなるはず。
魔法陣の刻印はティナが悩み中なので一旦保留している。
やり直しできるからと説明したんだけど「主殿からこんな力を授かった上にこんな愛の証「違うよね?」までいただいたんだ、今は何も思いつかないよ、です。それとティナと呼び捨てにして欲しい、です。」だそうだ。
元々エルフとして魔法は得意らしいけど物理攻撃が好きで魔法はめったに使わないらしい。
本人曰く「殴って斬る方が早い」とか。
そういう問題じゃないんだけどね?
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