第13話 卵を割ると黄身が2つだった



帰りの馬車


お母様はボクにべったりとくっついてきており地味に暑い。

エアコンplzプリーズ

いい匂いがするしおっぱいがぷよんぷよんと腕に当たって気持ち良いのだが産みの母なので性欲などわくはずもなく…

「ねぇえ、レオンちゃん♪

お母様の身体はどぉ??

きもちぃ?」


何をAV女優のような事を言ってんだろうこの母は。

だがこんなんでも大事な母なのだ、

優しくしよう。


「はい、お母様はとてもいい匂いがして綺麗で素敵ですよ♪お父様が羨ましいです」

「レオンちゃんったらお上手なんだからぁん♪」


んむ、とても上機嫌である。


「時にレオン」

急に真面目な顔で声をかけてくる母上。


「いかがなさいましたか?」

「これは非常に!そう、物凄く非常に大事な質問です。

心して答えるのです。

答えの内容によっては戦争がおきます。」

「は、はい!」ゴクリ…

「この短期間でどうやって痩せたのですか?」


なんか同じような意味の言葉を重ねてくるくらい気になっているという事だけは伝わってきたよ…


「早朝から昼まで鍛錬、昼食後から夕食まで鍛錬です。」

「………。

もっと簡単な方法は無いのですか?」


試す前から挫折してますやん


「今のところ想像つきま…あ!

いえ、他の方法などありませんよ」

「今あっ!て言いましたよね!

言ったわ!この母の耳は誤魔化せませんよ!!」


正直に言うとオリジナル回復魔法を改良すれば部分痩せが可能になるかもと思ってしまった。

細胞レベルで活性化させたりできるんだからエステティシャンも真っ青の新陳代謝の活性化・加速も可能なんジャマイカ?

恐らく肌まで若返りシワも無くなる可能性がある。

ゴッドハンド誕生な予感…。

ふむ、どないしましょ…


「街に来ていた行商人が面白い話をしておりまして、遠く東の島国ではエステというマッサージ法があるらしいのです。それが痩身や美肌に効くとかいう話をしていたのを思い出したのです。」

「マイケォ!マィケェオ!!」


おい、発音!


「奥様、いかがなさいましたか?」

「街に来ている行商人を全員屋敷に召集なさい!帰ったらすぐですよ!!拒否する者は…処しなさい。」

「かしこまりました」

「マイケルさん!?かしこまっちゃったらダメなんじゃ!?」

「レオン!お黙りなさい!

貴族の女と言うのは美に関しては一切の手抜きを許さないのです!

常に他の婦人との戦いなのですよ!」


ぎょ、行商人さん達ごめんなさい!



・・・・・・・・・・



屋敷に到着したんだけど

「え??マイキェオ!?」


すでに行商人達が集合していた…


「メイザルグ伯爵領にきていた行商人達全員揃っております。」フッ


今フッて笑ったよね?

すげぇなマイケルさん。

サイキッカーでも無いのにいったいどうやって屋敷と連絡とったんだろう?


「坊ちゃん、世の中には色々あるのです。」


読まれた!?

有能執事がこの屋敷で一番敵にまわしてはいけない人物だった!

何者なんだ…


「執事ですよ、坊ちゃん」フッ


もうそれでいいです。


「おぉ!帰ったかレオン!

修行の成果は…ってレオンはどこだ?」


父よ、あんたもか。


「お帰りレオン♪見違えたね」ニコリ

「ただいま戻りました兄様」ニコリ


さすがの兄である。


「ふぉぉぉぉぉ!!!

びびびび美少年2人が見つめ合ってぇぇぇ!!」


はい、やっかいなのがキター↑


「ただいまお姉ちゃま」ニコッ

「ふぉぉぉぉぉ!!!

たたたただいまってぇぇぇぇ!!」


伯爵家御令嬢…

おかしいな、姉様はネジが数本ゆるんではいたけどお淑やかな部分もあったしこんな狂人ではなかったはずなんだけど。。。


「兄様、お姉ちゃまってこんな感じでしたっけ?」

「ハハハ、元々こんな感じで弟ラブだったよ?レイ、レイはどうしたの?」

「コホン、あちらでコッソリとこちらの様子をうかがっておりますよ」


ちょ、待ってくれよ!

レイア?レイラ??

ここにきて新事実発覚!?

5歳までのレオンはいったい何を見聞きしていたんだよ!!


「え、でも2人並んでいるところとか見た事ないんですが…」

「ハハハ、いつも順番を決めてレオンと会ってたからね」

「か、可愛い肉だん…弟を一人占めするためですわ」


おい、今肉団子って言いかけたろ


玄関の広間から二階へ上がる階段の影からテテテテと駆け寄ってくるもう1人のお姉ちゃま。


「レオン君お帰りなさい、

カッコ良くなったね♪」

「ただいま戻りました、

レイラ?お姉ちゃま」ニ、ニコ


いかん、顔が引きつる…


「少し聞きたいんだけど…いい?」

「どうしたんですか?」

「どうすればこの短期間でそのように美しく痩せる事ができたの?

お姉ちゃま知りたいなぁなんて♪」


血は繋がってないはずなのに…

産みの親より育ての親って事なのか?


「朝から晩まで鍛錬…」

「却下。」

「あ、あの、旅の行商人が…」

「マイコゥ!マイキェオ!!」

「お呼びですかお嬢様」

「今すぐ街にいる行商人達を全員屋敷に召集なさい!」


あれ?デジャヴかな

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