𐎢𓊆107録𓊇𐎽 DECEIVING of GLUTTONIY 〘☩〖EIGHTEEN〗☩〙
楓夏依は自分が危なくなると、自分は何もしていないような振る舞いをする。ガワだけ見ているリスナーには分からないように、上手く誤魔化そうとする。
そういう時は容赦なく吊るし上げる。道連れにさせないという選択肢は私には無いものでね。
「暴言厨のような配信者が、チャンネル登録者者数が1000万人超えるって…………世も末だよ」
「私達に関係無く、当たり前のようにガチの殺し合いの光景が生配信されている時点で世も末ってレベルを通り越してるんだわ」
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[[̲̅[̲̅𐎠]〘☩〖確かし髙橋〗☩〙[̲̅𐎠][̲̅𐎠][̲̅𐎠]]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
「「「「········································!!!!????」」」」
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[[̲̅[̲̅𐎠]〘☩〖やぁやぁやぁ〗☩〙[̲̅𐎠][̲̅𐎠][̲̅𐎠]]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
私の後ろにある、鉄骨の柱の上から声の高い男の声が聞こえてきた。声質で言うと、アルトの声質なのか………?
代永翼さん程ではなくて、手越みたいな感じかな?いや、どっちも喋っている時の声のキーは同じくらいか。
男にしてはキーが高い声をしている………それと、化け物特有のエコーのようなものが掛かっていて余計に高く聞こえるのかもしれない。
「ねぇ、元カレ思い出す声質なんだけど」
「マリナ、何言ってんの?」
「いや………マジで、元カレ思い出すんだけど」
「お前、元カレの事を忘れたとか吹っ切れたとかって言ってたやん」
「既婚者だったって知って、その後頑張って別れを切り出した私の気持ちなんて分からないでしょうね!?」
「あれ?お前、既婚者だったんだっけ?元カレ」
「不倫相手にさせられたんだよ。でも、知った瞬間に相手の嫁にチクって、社長にも手を回してもらって慰謝料ふんだくってやった」
「嫁は?」
「嫁の方は「アンタもホイホイ股開くからでしょ!?」って意味分からん事を言われたから、社長のツテ使わせてもらって、そこからも金出させた」
「·······················································」
「·······················································」
「·······················································」
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[[̲̅[̲̅𐎠]〘☩〖はぁ?何言ってんの?コイツら・・・・・・?〗☩〙[̲̅𐎠][̲̅𐎠][̲̅𐎠]]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
美咲が唐突の元カレを思い出すという発言を繰り出した。鉄骨の上に座っている男の声………見た目は猫親子よりも化け物じみている。
顔は口だけしか無く、口の中には歯が1本も生えていないように見えた。歯茎だけ存在しているような口が付けられているだけの、紫色の蔓状の植物を巻き付けているような………不気味な顔をしている。
シルエット自体は普通の人間のような見た目をしているのだが………左手が機械化されているようで、金属特有の光沢が見受けられた。
そこから、爽やかな綺麗な高い声が出ている。声以外の部分が汚過ぎる。人間じゃないのは分かっているので、ビジュアルについて色々と物申しても何一つとして罪悪感など感じない。
そんな気持ちの悪い見た目の奴を前にしているのに、ソイツよりも美咲の元カレが既婚者だったという事の方が驚きだった。
元カレ絡みで社長やら何やらを使って面倒事の処理をしていたのは知っていた。ただ、具体的に何をしていたのかまでは全くもって把握していなかった。
まさか………その時の元カレが既婚者だったとはね。しかも、嫁の方にまで加害者扱いされたら、余計に美咲としては不満でしかない。
旦那の方だけでなく、嫁の方にまで制裁を加えたのは正しいと思う。そうやって慰謝料請求によって日銭を稼ごうとするヤツが居るらしいからね?
配偶者を飛び道具として、適当な異性に関係を持たせて………既婚者と知りながらも関係があったという関係の証拠を揃えながら、仕掛ける時になったら仕掛けて、相手側に慰謝料を請求する。
配偶者とは離婚しないで再構築をするため、慰謝料請求はせず、不倫相手のみに支払わせる…………という不倫ビジネスをやっている奴等が居るというのは聞いたことがある。
単純に、嫁も嫁で頭がおかしいせいで状況把握をせずに勝手な事をほざいていたのかもしれない。
そういう倫理観ぶっ壊れている奴の配偶者も、もれなく倫理観が狂っているのが多い。
夫婦は合わせ鏡の関係性ですから。同じ者同士が結ばれているだけに過ぎない。CRY.STi⟬A⟭LLIZATIONの顧問弁護士も話していたけど、「不倫する奴の配偶者もキチガイのケースがあるため、離婚関連の案件を多く扱う弁護士も性格が歪んでくることは多々ある」とのこと。
話の通じない馬鹿ばかり相手にしていたら、精神を病むのは当たり前だなとは………20代未婚なら予想ができる事だ。
まさか……2000年越しに美咲の、元カレ関連の暴露を聞く事になるとは思わなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます