𐎢𓊆105録𓊇𐎽 DECEIVING of GLUTTONIY 〘☩〖SIXTEEN〗☩〙
カレンの方のチャンネル登録者数が物凄い勢いで伸びていた。CRY.STi⟬A⟭LLIZATIONだった時には、一日で40万人という登録者数の伸び方は有り得なかった。
初動の5万人とかが全くだった気がするな。CRY.STi⟬A⟭LLIZATIONが大きくバズり始めた頃の初動で5万………だったな。
10万人を超えるということは無かったような気がする。ただ、数千人単位で増えていくことも当たり前のようにあって、1万人や2万人という規模なら定期的に見かけるほどではあった。
まさか、2000年の時を経て、豐穣熾カレンとしてのVTuberの記録が更新されることになるなんて…………
こんな状況に居るにも関わらず、嬉しくて涙が出そうになる。
「マジでカレンのチャンネルの伸び方も、何なら動画の再生回数もヤバいね」
「これ、私達の過去動画を宣伝するための、誰かが仕組んだことなのかな?CRY.STi⟬A⟭LLIZATION公式のアンバサダーが居る的な?」
「いや…………そんなの居ないでしょ?」
「居ないか。2000年前も居なかったんだから当たり前か」
「てか、私達がメインの配信みたいになっているんだったら、私達の方のチャンネルでもミラー配信にして、そこでスパチャ投げられるようにしてほしいんだけど」
「皆の応援してくれる
「ルビの振り方が最悪過ぎるんだが」
「てか、一応はアイドルという体でやっているのに………ユキどころか、カレンまで当たり前のようにタバコ吸ってるのはどうなの?」
「偶像に理想を押し付けちゃダメなんだよ。私だって、そもそもガチ恋作らない勢VTuberとしてやってるんだから」
「某○○ライブとは真逆の営業方法」
「某、って付ける意味が殆ど無くなっているんだよなぁ…………」
「○○ライブって言えば、何のことは分からない」
「VTuber事務所で、その空白に埋まる文字数は1つしか無いんだよな」
「深層組の別名義みたいなものである、ボロライブっていうのもある」
「それ、非公式じゃん」
「本人達も認めているから、ある意味公式って事でもいいんじゃないのかな?」
「運営が認めていないから、非公式であることには変わりはないって」
「ラブライブでもいいよ」
「それ、コンテンツの名前になっちゃってるし。VTuberすらも関係無くなっているやんけ」
「ユキ、もう一本貰っていい?」
「ええよ」
「あざまるっ!!」
何となく吸い足りないなと思ったので、追加でもう一本貰った。コメント欄では「ヌルヌル動いているカレンちゃんがタバコ咥えているのは新鮮で画になる!!」っていうのを言われている。
そして、私の顔のスタンプもある。私以外の、楓夏依達のスタンプを送っているリスナーも沢山いる。
「www」とスタンプが多過ぎて、普通のコメントが本当に読みづらい。自分のチャンネルではないチャンネルのコメント欄を自分の枠のように読み上げるの、何とも言えない気持ちになるな。
コラボ配信でもやっている気分になるが、相手が未だに見当たらないので、コラボという感じが全くしない。
枠立ち上げた本人が全く喋らないのもあって、余計に不思議な気持ちになっている。コラボ相手が腹痛くなって、それで30分くらい帰ってこないとか…………その間に私一人で繋いでいた事はあった。
そのコラボの人のチャンネルでやっているのに、そのチャンネルを運営している本人が居ないのだから。
ただ、慌てること無く普通に雑談配信をしていた。自分の枠だと思ってストレスフリーで繋ぐ事が出来た。
長いな………とは思わなかったね。
帰ってきた時に時間を見て「あれ?もう30分経っていたんか!?」って驚いたくらいなもの。
リスナーから見えない部分で、コラボ相手の人の表情が真っ青だったのは今でも覚えている。
大手事務所所属のライバーで、他企業所属のライバーに自分の体調不良の都合で面倒を掛けたっていうことになってしまえば、事務所からも相応の注意や………厳しいところではペナルティも科せられる可能性もある。
とは言え、人間なのだから急に腹くらい痛くなるのは仕方無い。私だって普通に歌枠配信の時に腹痛くなって20分くらい帰ってこなくて、その時間は配信画面のまま………一応、トイレの………排泄音自体が入らないように、音姫だけを流してはトイレ実況をしていた事もある。
それと比べたら10000倍マシだろうと思ってる。トイレ実況は社長に怒られた。「問い合わせが殺到したらどうするつもりだ!!」という………私の心配ではなくて、チャンネルBANとか、事務所の損害を気にしていたため、それについて凄く説教された。
一人で配信していたわけだから、トイレで時間を使ってしまえば、その間はずっと無言になるわけで。
それを避けるためにも、トイレで私が悶えている声でも繋ぎで入れておけばいいかなと思いまして。
排泄音は入らないようにしたじゃないですか。と苦し紛れの言い訳をしてみたものの………もちろん、「訳分からんことを言うな!!」と火に油を注ぐ結果になって、こっぴどく叱られた。
特に、それ以外にペナルティが無かったのが不幸中の幸いでしたね。
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