𐎢𓊆104録𓊇𐎽 DECEIVING of GLUTTONIY 〘☩〖FIFTEEN〗☩〙
𐏃O𐎢𐎩O𐎢𐎿𐎡𐎣𐎡𐎣𐎠𐎼E𐎴
____シュルォォォォンッ……!!ズドンッ………!!!!メキメキメキメキメキ……………!!!!
「母猫さんの死体が取り付けられたUSBメモリの刀の威力………ヤバいね」
「死体が取り付けられたって言い方はちょっと、もっと言い方があるでしょうに」
「何にも出てこんかったわ」
「刀身が真っ赤に染まって、それが使い手の意思で9分割まで出来るっていうのが…………とんでもないな」
「猫の魂は9個あるとかっていうくらいに、長寿の象徴みたいなところあるしね」
「あー、なんか聞いたことあるな……」
___シュルルルルル………ガチャンッ………!!!!
「ふぅ……………………」
(本当に、今まで以上に使い勝手が良くなった気がする)
猫親子の討伐を終え、戦利品として母猫さんの死体……というか、力を私のUSBメモリの方に母猫そんの意思で組み込んでもらった物を試用で使って見ている。
エントランスホールから進んで、製造ラインを抜けた、広々とした広場のような場所にて能力の試し打ちを行っている。
そこの広場は新宿や渋谷、池袋といった繁華街にある駅構内を思わせるような広さがあった。
勿論、東京に人が往来しているわけもなく………全くの無人であることは相も変わらずというところだ。
長年無人であるはずなのに、中に設置されている機材類は綺麗に掃除が行われているようだった。
明らかに手入れされていて、埃などがほとんど目立っていなかった。
そこにある機材も、コンピューター関連といったものだけでなく………遊園地を思わせるようなジェットコースターや、小さな観覧車、フリーフォールまでもがあった。
言うなれば、ジョイポリスのような屋内のテーマパークというのが正しいだろう。電気も通っていて、起動させるための知識があれば、普通に動かすことの出来るようになっている。
そんな場所で武器を振り回すのは良くないとはわかっていても、広場をいちいち探すのも面倒なのと、廃工場の機材が壊れたところで誰かに損害賠償を請求されることもない。
仕事で来ているのながら、万が一そのような請求がされても総督府で全責任を負ってくれるという段取りになっているので、私達は気兼ねなく暴れることが出来る。
___ォォォォォォン………
(機械の音が、不気味だな………)
「カレン、1本吸う?」
「ありがとう、ユキ。ちょうど吸いたくなってきた頃合いだったから」
___シュボッ……チリチリチリ…………
母猫さんから貰った力の試用が一段落してから、私と楓夏依は休憩がてらの一服をすることにした。
近くにベンチがあったので、そこに2人で座って紫煙を燻らせる。美香と美咲は地べたに胡座をかいて座り込んでスマホでDOOORS系の脱出ゲームをやっている。
気を抜いているようにしか見えないと思われるが、これでも周囲の警戒は怠っていない。
敵の方も、隙があるようで無いということを察しているのか……気配すらも感じさせずに大人しくしていると推測している。
どこにも潜んでいないということは有り得ない。私達を殺せるタイミングを、私達に気配を悟られない場所で監視している事だろう。
自分達から仕掛けなければ、私達が動くしかないので、工場内のエリアを全くもって分かっていない私達が自分達を探し回って疲弊してきたところを狩り取るというところでしょうかね。
そう簡単に、首を取らせるわけが無いのに。
「うわぁ…………見てよ、カレン。凄い同接数になっていってるよ」
「えっ?今はどんくらいになってんの?」
「··················································50万人」
「はぁ?マジで」
「ホロライブの卒業配信かよ」
「止めろって」
「誰の話とかは聞かないわ」
「でも、手越は100万いってるからね」
「手越はVTuberじゃないでしょ」
「もう、VTuberみたいなもんでしょ?手越は」
「お前、自分の推しだからって何言ってもいいわけじゃないんやで?」
「"CRY.STi⟬A⟭LLIZATION2期生の復活だ!!"っていう系のが爆速で流れているわ」
「どこで止めればいいかも分からんくらいになってるわ」
「てか、私達のチャンネル登録者数も伸びてるわ」
「うおっ、CRY.STi⟬A⟭LLIZATIONの方まで伸びてるし。てか、カレンの伸びがヤバくね?」
「ねぇ、もう1050万人行ってるんだけど。昨日は1010万いかないくらいだったのに」
「40万登録者数プラスって相当エゲツないはずなのに、元の数がデカすぎてそうでもなく見えるの、数字のマジックだよね」
「5万から5万円無くなるのと、1億から5万円無くなるのとは、同じ額が消えているのに実感が違うみたいな?」
「金で例えるのはやめてくれない?凄い生々しい」
「あっ、初見さん!!おはカレン〜!!」
「あっ、まだギリギリ午前中か」
「もう、こんにちはの時間帯でしょ?」
「どっちでもええんや!!」
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