𐎢‎𓊆101録𓊇𐎽 DECEIVING of GLUTTONIY 〘☩〖TWELVE〗☩〙


地面にうつ伏せになって倒れている母猫の頭を掴み、息子の方がいきなり私達に攻撃を仕掛けてきた理由を聞いた。


母猫が指示を出したものだと思っていたが、息子の方の独断と話していた…………が、それを信じれるわけもない。


親子共々、私達の事を殺そうとしていた事には変わりはない。自分達が仕掛けてきた喧嘩で…………死にかけた途端に被害者ヅラをするのは姑息としか思えない。


その高い知能は、死ぬ間際の命乞いの言葉を並べるために備わったものなのか?と言いたくなった。


配信されていなければ·························そう、吐き捨てていた事だな。



[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[[̲̅[̲̅𐎠]〘☩〖随分と、扱いが手荒いことですな………?〗☩〙[̲̅𐎠][̲̅𐎠][̲̅𐎠]]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]


「·············································」


[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[[̲̅[̲̅𐎠]〘☩〖無視、かよ…………〗☩〙[̲̅𐎠][̲̅𐎠][̲̅𐎠]]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]


「カレン、さっさと殺した方がいいんじゃない?」







___ヴーッ!!ヴーッ!!ヴーッ!!










「電話……………?」


「カレン、私がソイツの頭を掴んでおこうか?」


「いや、大丈夫。どっちにせよ、ソイツは動けないから」


[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[[̲̅[̲̅𐎠]〘☩〖ヒュー………ヒュー…………ゴフッ…………カハハハハハハハハハハハ………!!〗☩〙[̲̅𐎠][̲̅𐎠][̲̅𐎠]]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]


「母親とは思えん笑い方しやがって……」



着信を見てみると、電話を掛けてきたのは社長だった。社長の個別の電話番号ではなくて、[̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]の電話番号で掛けてきていたが。


会社の電話番号よりも個人の携帯番号の方で掛けておいた方が良かったのでは?電波を終われて[̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]を直接叩かれるかもしれないという危険性もあるのに………


まぁ、私達が転生する前から特に化け物から攻められるということがあったわけでもなかったから、そういう細かいところも対策はしているのだろう。



だとしても……………今のタイミングで電話を寄越してくるかね。私達の配信が中継されているというのに、いちいち電話に出て話すというのも、色々と考えてものだ。







__ヴーッ!!ヴーッ!!ヴーッ!!









「·································································」


「あれ?出ないの?」


「状況が状況だからね。ショートメールかチャットアプリの方でそっちでお願いするわ」


「あなる」


[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[[̲̅[̲̅𐎠]〘☩〖呑気なものだな…………〗☩〙[̲̅𐎠][̲̅𐎠][̲̅𐎠]]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]


「何も出来ないだろ、お前は。少しは黙ってろ。カレンの邪魔をするって言うんだったら…………今すぐ殺してやってもいいけどな」


[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[[̲̅[̲̅𐎠]〘☩〖最初から殺すつもりのくせに……………どのみち、殺すつもりでいるくせに…………何を言ってるんだか…………〗☩〙[̲̅𐎠][̲̅𐎠][̲̅𐎠]]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]



楓夏依が圧を掛けているが、母猫は変わらずに楓夏依に対しても、自分自身が死に向かっている事にも気に留めていないように思えた。


死ぬ時にドーパミンだか何だかが一番出ると言われて、ある種の快楽を感じながら逝くことが出来るらしい。


即死だった場合は関係がないのだろうが。それと、母猫のように全身がボロボロになっていて痛覚にも苛まれているような状態の場合はどうなるのかは分からない。


私達も死ぬこと自体は体験しているものの、即死だったため何が起きていたのかは分からない。


即死からの、目が覚めたら転生していた………体感では昼寝をしていたようなものだった。


死ぬ時に人間がどうなるのかというのは、全く興味が無いわけでは無いが…………好き好んでもう一度死んでみるということはやりたくない。


まだ、もう少し生きてみたいところだよ。やり残していることが山積みであるからな。それに、今の体は私の体であっても、私だけの体ではないようなもの。


体はカレンの、私の大切な人のうちの一人だ。そんな人の体を無闇矢鱈に傷付けることなんて出来るわけが無い。



(てか、社長は何の用で私の方に個別に連絡を………?)

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