𐎢𓊆77録𓊇𐎽 betrayal Stream 梧
「お前、いつから手越になったんだよ」
「どーも、手越祐也でぇす!」
「男いるのか?って言われてる」
「彼氏は居ないけど、男の推しは居る。女の推しも居るけど」
「誰?」
「お前」
「文面だけだと、お前って言われても分かんないんだわ」
「楓夏依」
「··················································フフッ」
「ガチ照れしているのは草」
「いや………その………こう、面と面向かって言われるのが恥ずかしかった」
「安い百合営業すんなって」
「ちょいちょい、安いとか言わないでってば〜」
「そうだよ、美香。マジでぶっ殺すぞ?」
「楓夏依の殺す発言の火力が強いんだけど。顔がガチでキレてる。リスナーには絶対に分からない………実際に顔が見えている私にしか分からない恐怖がそこにある」
「では、そろそろ………本日の企画に行きましょうかね![̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]8期生のデビュー配信、初めての企画は………デデンッ!!激辛になります!!」
「打ち合わせで聞いていたけど、実際にやるとなるとクソダルいんだけど」
「楓夏依、そこは「えー!?そんなの聞いてないですって!!激辛とか無理なんですけど!?」っていう、何も知らない体でやるのが定石なの」
「ラノベとか言いながら、BLの夢小説とかハメルーンとかpixivの二次創作かよってくらいに会話率多い物語の主人公が定石とか常識とか語れる立場では無いでしょ」
「たしかしたかし。後、ハメルーンじゃなくてハーメルンね?」
「ハメルーンだと、なんかエッチな響きになるね」
「それは美香だけだよ」
「ちょっと待って、ゆみり」
「何?」
「なんで私だけ「お前」とかっていう呼び方をすんの?美香と美咲の時は普通に名前で呼んでるのに、なんで私の時だけ「お前」って呼んでんだよ」
「お前だって私のことをお前って言ってるんだから。お前がそんなことをいう権利はないだろうがよ」
「··················································死ね」
「同接減るだろ、ボケが」
「この2人のプロレス配信になってない?」
「言葉と言葉の殴り合い見ているだけになってるわ、私達2人」
「これでお給料貰えるんならばいいわ」
「うちら、固定給+歩合給っていう契約の中でやってるもんね。結果が芳しくなくても普通に生活出来る分には金が貰える」
「同接減ってないじゃん。ほらっ、ずっと5万前後を行き来しているやん」
「そうだけど、さ。私のことを名前で呼んでくれてもよくない?お前お前って、DV彼氏かよ。世間体だけは取り繕うのがやたらと上手いDV彼氏かよ」
「誰がDVとセ〇クスは上手い彼氏や」
「ゴリゴリの下ネタを言ってるのは辞めてくれない?」
「ホロライブだって普通に下ネタOKなんだからいいでしょ。配信で普通に、夏色まつりとか宝鐘マリンも「セ〇クス!」とか「勝ちま〇こ」とか言ってる」
「ホロライブがOKでも、[̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]がOKとは限らないでしょ?」
「いや、大丈夫でしょ。ね?マネージャーさん?」
「下ネタ言ってもいいですけど、早くカレー食べてくださいだって」
「最初は辛いカレー食うとかって聞いたけど、どんくらいの辛さなのかは全然聞いてねぇんだけどな」
「カレー、一切映ってないけど………このままでいのかな?」
「それは主人公のゆみりが、上手いこと地の文で説明してくれればいいんだよ」
「わっかりました〜」
「…………………フフッ」
「楓夏依って、ゆみりが何をやっても普通に笑ってあげるのが、優しい彼女感出てる」
「どっちかって言ったら、楓夏依が彼氏じゃね?」
「どっちでもいいよ、そんなん」
「とりま、カレー取ってくるわ」
「よろぴく〜」
マネージャーさんの近くに用意してあるカレーを取りに向かう。魔法か何かでしっかりと保温されていたので、出来たてホヤホヤのような温かさをしっかりと維持している。
私は猫舌なので少し冷めているくらいが食べやすいのだが、激熱と激辛を同時に食らっているというシーンをお届けするというのも悪くは無いでしょう。
CRY.STi⟬A⟭LLIZATIONの時にも、激熱も激辛も何回もやってきたけど………その度に痛い思いしかしていなかった。
精神的にも物理的にも痛い思いばかりの記憶しかない。熱さに関してはすぐに鎮まるものだが、問題なのは辛さの方なのである。
激辛を食べ過ぎて、次の日ウンコする時にとんでもなく尻の穴が痛くて痛くて………絶対にこれは、穴の周りの、その、ちょっと動かせる部分の周辺のところが切れているのでは?と思うくらいの激痛が走っている。
そういう状態であってもウォシュレットはしておきたいので、その時に強めの水流で洗い流すと、「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」って事務所のトイレで発狂するくらいに痛覚が良い仕事をしてくれる。
こういう時に痛覚が仕事するのは厄介だよ。こういう時は大人しくしていてほしいものなのだよ。
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