𐎢‎𓊆76録𓊇𐎽 betrayal Stream 肆


「楓夏依さ〜、ようやってガチ恋勢に媚びを売るような真似は止めなって〜」


「別にガチ恋には媚びてねぇから!!」


「そもそも、こんなのにガチ恋なんて付かないだろ」


「えっ、ゆみりが私のガチ恋じゃないの?オフの時とか………出掛けている時とかなんて私の腕にしがみついてるじゃん」


「逆や。お前がしがみついてんだろ?甘えん坊の年下彼氏だと思われてんだぞ?」


「あっ、マジで?」


「そのリアクションで嘘ついてんのを自白しているようなもの」


「自白で自爆する系VTuber。どーも、佐藤楓夏依です」


「いや、お前はさ………私に媚びるんじゃなくて、ガチ恋リスナーに媚びってるのがいいんだよ」


「てか、年下彼氏ってなんだよ。私ってそんなに男に見えるのかよ」


「お前、ガワはそれなりに可愛くなっているけどさ…………リアルの楓夏依、完全にターミネーターやん」


「北斗の拳みたいなビジュアル」


「美咲、北斗の拳みてぇなビジュアルは言い過ぎやろ!!」


「コメント欄で「メスゴリラ系VTuber」って言われている」


「ぶち殺すぞ、誰やねん、言ってヤツ」


「初配信で飛び出すヤツじゃないわ」


「ガチ恋営業したってね?リスナーに対してガチ恋営業掛ける時代は終わったんだよ。もう、私達はアイドルとかじゃなくて、画面の向こうの………もう、コンテンツの一種みたいなもんでいいんだよ!アニメみたいな感じで見てて欲しいもん!」


「私達の配信における座右の銘なんて「ウンコしながらでも見れるモノ」を提供するっていうので、[̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]の上役には話を通しているので」


「マネージャーさん、めっちゃ渋い顔してる」


「なんでですか!?マネージャーさん!デビュー配信で同接5万ですよ!?」


「……………何、喋ってるか聞こえないんですけど。マネージャーさん」


「諸先輩方はガチ恋営業をやっているから、そういうことを言わないで!って言われる」


「ガチ恋営業って正直良いとも悪いとも言えないよね〜。明らかに性別を選んでいるっていうかさ………性別選んでいる時点で、コンテンツの伸び方としては限界があるんだよね」


「男しか集まんないっていうのは…………私のやりたいことに反する」


「普通に女性ファンも欲しいよね」


「だとすると、普通にガチ恋は無理ってなってくるわけよ」


「········································まずは男から集めないと駄目でしょ?、だって」


「いちいち私のことを言ったこと言わないでください!って言われてるわ。そんなん知りませんけど」


「ゆみり、あんまりやると社長から契約解除とか言われるから。本当に簡単に首飛ぶから」


「そんなんやったら1000倍で返したるわ。その後にどっかの別な事務所に転生するか、自分でガワ作って個人勢やるわ」


「ゆみりって、そういえば自分でガワ作れるんだもんね」


「私、裏方業務も出来るから。出来るようになっていた……っていうか、なんていうか」


「トラッキングスーツか、光学センサーのヤツとかあれば、普通にやれるよね?」


「トラッキングスーツの方が最近安いから、普通にトラッキングスーツで3D配信やるわ、最初は2Dかもしれん」


「初配信で今後の予定で「個人勢か他のとのろで転生するかも」っていうVTuberはお前くらいなもんだよ」


「私、CRY.STi⟬A⟭LLIZATIONの豐穣熾可カレンに憧れて[̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]に………ングフッ………応募、したので」


「何笑ってんぺこだよ」


「おい、[̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]もCRY.STi⟬A⟭LLIZATIONも関係無いところを出すんじゃないよ、楓夏依さん!」


「ウルクスス擬人化」


「·························ホロリスガチギレ案件だって」


「······························でも、まぁ、うん。ホロライブは………………」


「急に思い出に浸り出すなよ」


「………っていうわけで。こんな感じで私達は[̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]でライバーとして活動していきまーす!テイッ🌟 ̖́-」


「「「よ、よろしくお願いいたしま〜す」」」


「よくそんなにシンクロしたな。言葉に詰まるところまで、普通はシンクロしないだろ」


「テイッ🌟 ̖́-とか言ってるお前に突っ込まれたくねぇわ、なんでずっと手越やってんだよ」


「手越だもん、私」


「意味わからん」

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