𐎢‎𓊆35録𓊇𐎽BATTLE FRONTIER Ⅱ


[̲̅𓎡̲̅][̲̅𓆓̲̅][̲̅𓎡̲̅]И̥ͦ𓆓̺͆༆𖣘…………………1人、どこにいった?𖣘༆𓃭̥ͦ𓆓̥ͦ𓆓̺͆К̥ͦ[̲̅𓏲̲̅][̲̅𓎼̲̅][̲̅𓆑̲̅]


「ゆみり、楓夏依は?」


「いや、分からん………」


[̲̅𓎡̲̅][̲̅𓆓̲̅][̲̅𓎡̲̅]И̥ͦ𓆓̺͆༆𖣘逃げ出した……………?そんなわけが____𖣘༆𓃭̥ͦ𓆓̥ͦ𓆓̺͆К̥ͦ[̲̅𓏲̲̅][̲̅𓎼̲̅][̲̅𓆑̲̅]









___ヴンッ………!!








「背中にご注意を」


[̲̅𓎡̲̅][̲̅𓆓̲̅][̲̅𓎡̲̅]И̥ͦ𓆓̺͆༆𖣘……………………!?い、いつの間に………俺の背中に……!!𖣘༆𓃭̥ͦ𓆓̥ͦ𓆓̺͆К̥ͦ[̲̅𓏲̲̅][̲̅𓎼̲̅][̲̅𓆑̲̅]


「えっ!?なんで!?」



楓夏依の声が聞こえてきたと思いきや、楓夏依の姿はアザラシの背中にあった。どうやって姿を消して、この場にいる全員の誰にも悟られることなく、あんな場所に移動したのか…………


私達も困惑しているが、一番困惑しているのはアザラシのようだ。


[̲̅𓎡̲̅][̲̅𓆓̲̅][̲̅𓎡̲̅]И̥ͦ𓆓̺͆༆𖣘この…………!!𖣘༆𓃭̥ͦ𓆓̥ͦ𓆓̺͆К̥ͦ[̲̅𓏲̲̅][̲̅𓎼̲̅][̲̅𓆑̲̅]







___ヒュンッ…………!!









「あぶっ……!!」



アザラシは背中から、先程の光の粒と酷似している青白い光の塊を槍のような形に変化させたものを繰り出し、それを使って楓夏依を追い詰めるようと試みている。


アザラシ自体の視線は私達を向いているが、その光の槍は確実に楓夏依の急所となる胸の真ん中や首元を素早く狙っている。


それを器用にレイピアで受け流し、再び気配と姿を消すという行為を私の視界の範囲で行った。


楓夏依のフォローをしようと、楓夏依の方に向かっていった時に偶然見ることが出来た。


何かの異能を使って、光を屈折させるか何かをして自分の体を認識させないようにしたのか………?


そうすると、気配も綺麗に無くなっていることについての説明が付かない。シエルさんからも「姿を消す異能はある。気配も消す異能もある」という説明を受けて、実際に目の前で見せてもらった。


総督府に行く前にシエルさんが使える異能というものを全て見せてもらった。何か隠そうとすれば、私が「この人、まだ何か隠している?」っていうのを察知して、それが顔に出てしまって、怪訝そうな顔を浮かべている私を見て楓夏依と美香がシエルさんに問い詰めて、使えるものは全て使わさせていたので、しっかりとシエルさんの異能については見ることが出来た。



その異能の中から色々と思い出してみても、今さっき楓夏依が異能のシステムは私の頭では導き出すことが出来なかった。


シエルさんが姿を消すところも、気配を消すところも、実演していたところを見ていたはずなのに。


それを同時に使って、表面的には楓夏依と全く同じことをしていた。


ただ、楓夏依の使っているソレは…………私の直感では、シエルさんが使っているものと全くの別物。

シエルさんのは、割となクエストバーサーカーが使える基本的な異能……子供でも普通に扱えるレベルの基礎的な魔法の類だと説明していた。


子供が使えるレベルの異能に、伝説となっている"最前線組"のクエストバーサーカーと並ぶ力を持った化け物が翻弄されるわけもない。


ある程度の実力者には気配も姿を感知されてしまうような………不完全な姿消しのため、実力者ほど使いたがらない魔法だと話していたのは覚えている。


使ったところで、結局は見えてしまっているのも同然ならば使わない方がいいということで、あくまで初心者が初心者用の依頼をこなす時に、異能の扱いになれるための、教材程度の魔法でしかない………はずの力と同じタイプの異能を、アザラシを翻弄するために使えている。


本当に、楓夏依という存在をのだ。



[̲̅𓎡̲̅][̲̅𓆓̲̅][̲̅𓎡̲̅]И̥ͦ𓆓̺͆༆𖣘クソッ……!!姿消しごときで、俺が認識できなくなるなんて………!!俺は最前線組に属していた太陽神を殺したんだぞ………!!𖣘༆𓃭̥ͦ𓆓̥ͦ𓆓̺͆К̥ͦ[̲̅𓏲̲̅][̲̅𓎼̲̅][̲̅𓆑̲̅]








___ドシュッ………!!!!!!!











「ほう…………それは凄いことですな。何年前の話だかは分からねぇけど、過去の栄光に縋っているから、目の前の敵に脳味噌ブチ抜かれたりとかするんじゃねぇの?」


[̲̅𓎡̲̅][̲̅𓆓̲̅][̲̅𓎡̲̅]И̥ͦ𓆓̺͆༆𖣘あがっ………かっ…………!!土!!𖣘༆𓃭̥ͦ𓆓̥ͦ𓆓̺͆К̥ͦ[̲̅𓏲̲̅][̲̅𓎼̲̅][̲̅𓆑̲̅]


「うおっ、びっくりした………!!」


「ぶいっ」



アザラシの脳天から赤い鮮血が吹き出すと同時に、私の隣で楓夏依がピースサインをしている。


見た目と性格と、前世での言動とは違って……………不意討ち、暗殺という戦い方をとっているのが意外過ぎる。

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