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新しい子は、兄弟が引き取られていく中、なかなか貰い手がなく引き取った子だという。
確かにちょっと顔がぶちゃいくなんだなあ。
でもまだ子猫ちゃん。
お母さまが一度わんころもを連れて行って引き合わせたんだという。
わんころもが優しくぶちゃいくちゃんを受け入れていたので決めたらしい。
さきおのおうちに行くともうわんころと仲良しになっていて一緒に居た。
だからいつもなら私が来ると走って来てくれるのにじっとしている。
優しいのね。
ぶちゃいくちゃんの名前は、のくちゃん。
残りものに福からお母さまが付けたんだとか。
のくちゃんは、さんざん動き回ったらしくわんころものおなかで寝ていた。
ちょっとお顔が歪んでいるのね。
でもそれがかわいいじゃん。
わんころもも幸せそうだ。
「幸せそう。」
「そうなの。わんころももジンマーマンが居なくなってひとりで寂しかったんだと思う。」
「そうよね。これから私の相手はあんまりしてくれないかもね。」
「そんなことないよね、わんころも。あこちゃんのことは大好きだから。」
それからまたさきおと旅行の計画の話を詰めていった。というかほとんど脱線してばっかだけど。
しばらく話したあと、のくちゃんが起きだした。
私を見ても警戒するそぶりは見せない。
安心しきっている感じ。
「幸せになるんだよ。のくちゃん!よろしくね。」
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