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会社でちょっとした動きがあった。
なんとあの経理の子が同期の子と付き合い始めたらしい。
並みいる先輩たちを押しのけてか。
さっそく真偽を確かめなくては。
まずは同期の本人に直撃した。
あっさりと認める。
へえー。
いつもはクールなのになんだか穏やかな笑顔で話すんだから変わるものねえ。
次は実は最初に狙っていたオルト君。
彼の反応を見に行かなきゃ。
なんとまだオルト君情報持ってなかった。
「まじ?」
本気で驚いている。
「あいつ、関係ないふりしてながら、そうなのかよー。」
本気で悔しがっている。
「優しい顔してたよ。」
「ほんとかよ。小突きにでも行ってくるか。」
今日はサブロー君不在。
他の部署も巡り、吹聴して回る。
ああ、楽し。
長続きするかなあ。
先輩たちが嫌がらせとかしないかなあ。
まあ関係ないけど。
会社で人気の子と付き合うロクなことないんだけどな。
帰りに今日は居なかったさきおのおうちにも寄る。
のくちゃん、元気いっぱい動き回ってる。
それを優しく見守るわんころも。
よかったね。
さきおにも話した。
「ほんとに?」
さきおも驚いている。
だよねえ。
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