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さきおと水曜日、一緒に食事をすることになって、

さきおがまおちゃんの彼氏のお店に行ってみたい。と言うので向かっている。

一応予約を入れといた。

創作和食のお店だ。


のれんをくぐると長い土間のようになっていてそこを進む。

突き当りに小さな池があり噴水から水が流れている。

その手前を左に曲がると和服の女性が居た。予約していることを伝える。


通されたところは広いホールになっていて大きい半円のカウンターの中にキッチンがありその周りにテーブルが配置されている。

キッチンには5人ぐらいいる。

”四角い顔で髪が短い、髭ははやしていない"人は居るか探す。

該当する人は二人いた。年齢も近そうだ。名札はつけていない。


さきおと目を合わせる。

「どっちかなあ。」と笑いあう。


まおちゃんにお勧めを聞いていたのでそのコースを頼んである。


料理が来るまで似ているふたりの様子を観察する。


顔は結構違う。

ひとりは眉毛が濃くてきりっとした顔立ち。

もうひとりは目が細くきつね顔。

この特徴をまおちゃんに伝えればどちらが彼氏かわかるに違いない。


ほかの3人いや4人いた、も観察した。というより自然と目が行くようになっている。

年配のふたりのいずれかが料理長なのだろう。

もうひとりも若く、そして女性が一人いた。

調理の様子が見える。一種のショウのようになっている。

見ているだけでも楽しい。

盛り付けが凝っている。

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