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次の土曜日、全員の曲が決まりまたまおちゃんと会った。

会わなくてももう表紙とか出来てるからその延長線上で作成出来るのだけど、

半分以上は会うために。もちろんさきおも。


今日はまおちゃんが友達を連れてきた。

学校の友達じゃなくて、バイト仲間だという。


美大だから何か関連のあるバイトかと思ったけど、普通の飲食店のバイトだ。

友達は、もう短大を卒業をしていて就職せずにバイトをしている子。

もりみたい。


「私の友達にも就職せずにバイトをしている子がいるの。」

「そうなんですか。」

「旅行がいきがいみたいな子。」

「そうですかあ。私はそんなんじゃないです。特に何かしたいわけとかなくて。」

「そうなんだ。」

「家が金持ちなのよ。」とまおちゃん。

「違うよう。全然そんなことないよ。」

と否定したけど、どうやらそうらしい。

来ている服もちょっとお高そうだ。


「発表会は来ますか?」

「行きたいです。聞いてます。」

「今日はそのね、プログラムをまおちゃんに作ってもらってて。」

「聞いてます。」


それから一応打ち合わせ的にプラグラムの話を進める。

ただ曲を並べるだけじゃつまらないね、何か一言添えようか、とか。

その子も時々意見を言って楽しそうに参加した。

さきおは何も言わずうなずいたりしている。


プログラムの話がまとまり、まおちゃんの彼氏の話になった。


「今からそのお店に行ってみない?」と友達が言う。

「えー、いいけど、でも嫌がるかも。」

「そっかあ。」と友達。

とりあえずお店を教えてもらう。ちょっと高級だけど行けないお店ではなさそう。


「今度行ってみよう。」と私。

「でも誰かわからないんじゃない?」とさきお。

「なるほど。」

「どんな感じの人なの?」と私。

容貌を説明してもらう。


四角い顔をしていて頭は短く刈っていてひげははやしていない。中肉中背。

「なんかそれだとよくわからなそう。名札とかはつけてないの?」と笑った。

「つけてなかったと思います。私も一回しか行ったことないんです。」

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