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「彼は来れないけどその代わり一番上の兄が来る予定です。」

「へえ、いいわね。何人兄弟なの?」

「三人。兄が二人います。」

「末っ子なのね。」

「はい。」

「ふーん、お兄さんは結婚しているの?」

「はい。上の兄は結婚してます。でも発表会は兄だけが来ます。」

「真ん中のお兄さんは?」

「海外赴任してるんです。」

「おっ、かっこいいじゃん。」

「まだ独身です。」

「紹介してもらわなきゃ。」って笑った。


「でも彼女居ます。遠距離恋愛中です。」

「残念!」とおどける。


「なんでお兄さんの奥さんは来ないの?」とさきお。

「ああ、なんかあんまり仲良くないいんです。兄んとこ。」

「あらま。聞いちゃいけなかった?」と私。

「大丈夫です。ずっとそうなんです。」

「ふーん。いろいろあるよね。」

とわかった風なことを言ったけど、実際はよくわからない。


料理は彼に教わったレシピに倣いおいしい料理になった。


「おいしいね。」とさきおに言う。

「ほんと、おいしい。」とさきお。

「レシピがいいから。」

「それって彼自慢?」

「まあ、そうです。」と笑った。

幸せそうでいいな。


「あこさんとさきおさんは彼氏居ないんですか。」

「ぎくっ。」と私。


「まあ、そのうちね。ねえ、さきお。」

「そうね。」

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