40

デザインをどうするのかそっちのけで彼氏の話を聞いていた。

食べ物も飲み物もなくなって、

あーどうしよう、何も決めていなーい。ってなる。


まあ女子会あるある。


表のデザインや、全体の構成とか裏表紙のこととかささっと話して決める。

その前に前回と前々回のプログラムを渡してあったから、だいたいは彼女もイメージしていて

あっという間に決まった。ふー。


そしてまた話に戻る。


最近は彼氏の影響で和食を作るようになったという話になって、

今度ごちそうになってもいい?ってことになり、

だったら今日どうですか?ととんとんと話が進んだ。


彼氏はお店のある日は終わりが深夜になるそうでなかなか会えないそうだ。


ということで三人で彼女のアパートのある駅まで行き、スーパーで買い物をした。


私も手伝って煮魚と生姜焼きにおひたし、それから炊き込みご飯を作った。


「彼氏は発表会に来るの?」

「お店がお休みなら来れるんですけど、そうじゃないんです。」

「そっかあ、残念ね。」

「でもまだ始めたばっかでうまくないからいいんです。」


壁に彼女の作品と思われる抽象画がいくつか飾ってある。

「これまおちゃんが描いたの?」

「そうです。よくわからないですよね。」

「うーん、そんなことない。」と笑った。

「色彩が素敵ね。」とさきお。

「ありがとうございます。」

さきおは料理は手伝わず料理を見ていたり、壁の絵を見たりしていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る