ドルヲタサブロー外伝４

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それでもサッカーの話題が尽きるとまた会話が止まってしまった。

店を出てかき氷屋に向かう。

また並んでいる。

こんだけ人出があるのだから仕方がないか。

また並び、また会話に窮する。

今の林君を見てると頭をこつんと小突きたくなる。

もちろん絶対にしないけど。

時間がかかるのかな。

前に並んでいるカップルが楽しそうに会話している。

こうゆう風になれるのかな。

前のカップルに刺激されたのか、初めて林君から話しかけてくれた。

「鎌倉って人が多いんだね。」

「うん。いつも人がいっぱいいるって感じ。」

「人がいっぱいいるところは大丈夫？」

「全然大丈夫。お祭りみたいで楽しくない？」

「そうだね。」

たったこれだけだったけど、ちょっとは道が開けたんじゃない？

先週だって人いっぱいだったけどね。

それからすこしづつ林君からも話しかけてくれることが増えた。

やったあ。ようやくか。

かき氷はおいしかった。

それから神社とかお寺を巡った。

神社やお寺の静かな雰囲気が、林君の気持ちを落ち着かせてくれたようだった。

陽が傾きかけた時間になってだいぶ打ち解けて話せるようにもなっていた。

林君のプランは、ここで終わり。夕食までは含まれていない。

また電車に乗る。

行きよりも会話が出来るようになっている。

また来週も会えるか聞いてきたど、来週末はちょっと予定がある。

再来週に決まった。