18
もくもくと食べる林君。
食べながら話すのははしたないし、私も食べることに集中。
カレーだし、あっという間に食べ終わる二人。
なんかおかしくなってきちゃう。
でも林君は真面目な顔というかいまだに緊張した面持ち。
「おいしかった。」
「うん。」
「なんか甘いもの食べたくなっちゃった。」
あっ、林君のプラン!
「うん、かき氷の店があるんだ。」
ほっ。
「行きましょう。」
「うん。」
なんだろう。こんなに緊張するってことは何かあるのか。
女性とふたりに慣れてない以外にも、
私のことが好きすぎるとか。てへ。
でも悪い気はしないなあ。
緊張を押し殺そうとして余計に緊張しちゃってる感じだなやっぱり。
「林君はスポーツするの?」
「学生の頃はサッカー。でも今は何も。」
「サッカーかあ、いいね。ポジションは?って私よくわかんないけど。」
「ずっとミッドフィルダーだった。」
「えーと、ミッドだから真ん中らへんということ?」
「そうです。守備と攻撃と両方する。わかる?」
「なんとなく。」
それからサッカーの話が調子がいいみたいなので色々聞いた。
ようやく会話らしい会話が出来た。
サッカー少年だったんだ。
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