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1週間ぐらいして林君が席に来た。
いつくるか、どうやって連絡してくるんだろうかとか実は内心ソワソワしていた。
だから林君が目に入ったときドキドキした。
席を立って人目につかないところに移動した。
「考えてくれた?」
いつも元気で大きな声でしゃべる林君がひそひそと自信なさげに聞いてきた。
「付き合うとかじゃなく、まず会って話してみてってのはどう?」
「会って?デートとか?」
「そう。」
林君の顔が晴れ晴れと変化する。
「うん。」
それから連絡先を交換し、会える日を連絡するからと言って林君は足取り軽く帰っていった。
トラウマに勝ったのかしら。
まだ付き合い始めたわけじゃないけど。
デートかあ。
ウキウキする気持ちを一生懸命なだめて席に戻った。
竹宮君が申し訳なそうな顔をして席に来た。
うんうん、なんでも許す。
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