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同期の林君が珍しく私の席にやってきた。

何の話かと思ったら、今度同期会があるから参加してくれという。

どうやら最近は同期会もメンツが固まってしまい盛り上がらないのだという。

だから人を集めてきて欲しいとも言われた。

そうね、私もさきおも最初しか参加しなかったから、ちょっと申し訳ないなとは思ってた。


仕方がない。ちょっと頑張ってみるか。


ということでいろいろと回ってみた。

さきおは無理かなあ。

案の定、参加したくないって言ってくる。

まあしょうがない。


サブロー君やモルト君はなんとか参加してもらえることになった。

そのほかにも何人も参加してもらえることになった。

これだけ集めればまあにぎやかにはなるだろう。


当日、初回ほどではないにしろそれなりに多くが集まり楽しい会にはなった。

よかったよかった。

さきおが居ないのは残念だけど。


お開きになって林君がお礼を言いに来た。

と思った。

確かに最初はお礼の言葉だったが。

それからしばらくしてふたりきりになったタイミングで、

”付き合って欲しい”

と言われた。


高校の時のトラウマがよみがえってくる。

でも一方で、告白されたことなんかなかったから

言いようのないうれしい気持ちも湧いてきた。

いずれにしてもなんにでも即決する私なのに答えが見つからなかった。


”考えさして”

それは素直な気持ちだった。

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