番外(2) 経営戦略?

 中古ショップというと多くの人はどんなイメージがあるだろうか?

汚い、埃くさい、薄暗い等のイメージがないだろうか?もちろん、

当店『グッドスマイル』もその例外ではないだろう。


 昨今のリサイクルショップでは、それらのイメージを払拭する事で

顧客の開拓、利益の拡大を図っている。昔と比べて、店内が明るくなったと

感じないだろうか?店舗に観葉植物が飾られたりと清潔感を感じないだろうか?

それら一つひとつの改善が、努力が店舗の存続に繋がっているのだ。


 グッドスマイルの店長ハピもそれらの改善に加え、幅広い層———特に

ファミリー層を狙って店舗のレイアウトに工夫を凝らしていた。

その一つに過剰な商品の陳列を避け、通路を広くとる事にある。

単純ではあるが、通路が広い事で家族連れも安全に店内を見て回る事が出来るのだ。


コア層だけでなく、ライト層も取り込む―これがハピの経営方針である。


 そして、二つ目の工夫に店員の制服が上げられる。グッドスマイルの店員の制服は

上がコバルトブルーのYシャツに、下が白のパンツルックとなっている。

これらの色合いがもたらす視覚効果により、店内の清潔感と店員の爽やかさが

生まれ、よりライト層の支持が生まれるのである。


 つまり、店長ハピの鉄道員の制服と帽子は……ただのコスプレである―――

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