第6話 彼女と相合傘【中編】
キーンコーンカーンコーン4限が終わるチャイムが鳴った、外からザーザーと激しく音を立てながら雨が降っている、朝はあんなに晴れていたのにまさかこんなに土砂降りになるとは思わなかった、学校が終わる時までに止んでればいいんだけどな、傘持ってくればよかった。
キーンコーンカーンコーン7限が終わるチャイムが鳴った、窓を見ると雨がまだ降っている、昼休みと変わらない降り方をしていた。
おいおいどうすればいいんだ、傘ないんだけど。
「今日は大雨が降ってるので気お付けて帰るように!ではさようなら!」
学校から家まで全速力で走っても15分くらい、近くのコンビニにでも寄ってビニール傘でも買うか?とか色々考えながら学校の玄関まで来た、すると誰かが傘を持って立ち止っている姿が見えた。
「あ、勉さんじゃないですか!」
「あ、絵美さんでしたか、どうしたんですか?」
「勤さんを待ってたんですよ!傘持って行って無かったのを見ましてね?」
「良く気づきましたね、今日傘忘れちゃって、朝晴れてたので持っていかなかったんですよね」
「そうなんですね、傘は今度からしっかり持っていきましょうね!」
「了解です」
「私の傘1つしかないので入ってください」
「了解しまし、え?」
僕は考えた、一緒に入るってことはつまり、相合、相合傘ってことでいいのか?いいんだよな、つまりそういうことだよな、うん。
「では行きますよ!」
「はい、わかりました」
まさか絵美さんと相合傘をする事になるとは思いもしなかったな、あでも付き合ってるのだから当たり前なのかな?
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