第5話 彼女と相合傘【前編】

6時50分僕は目が覚めた、ベッドから降りてリビングに向かう、リビングの窓を見ると今日は晴れだった、こんなに天気も良いんだし雨なんて降らないだろうと思ったので傘は持っていかなくていいかなと思った。


ピンポーンとインターホンが鳴った、もう誰かは予想がついていた、急いで玄関に向かいドアを開けた。


「おはようございます!」

「おはようございます絵美さん」


今日は朝一緒に絵美さんと登校しようと約束をしていたのである。いやいやそれにしても絵美さんはいつもくるのが早すぎる、まだ7時にもなってないのだから、まあその理由はたぶんまた登校する時間になるまで勉強を教わるためだろう。


「勉さん今日も勉強教えてください!今日の数学の課題が分からなくて!」

「今日は数学だな、わかった、まだ僕朝ご飯食べてないから食べてからでもいいかな?」

「はい了解しました!私はソファに座って待ってますね!」

「了解」


僕はキッチンに向かった。


「今日の朝ご飯は何にするんですか?」

「今日の朝ご飯は梅干しおにぎりを作ろうと思ってるよ」

「梅干しおにぎり!私も食べたい!」

「了解、絵美さんの分も作るね、1個でいいかな?」

「1個で良いよ!ありがとう!食べるの楽しみだなー」


絵美さんが食べたいって言ったのは初めてだな、間違えても砂糖と塩を間違えることがないようにしないとな、いつも以上に気お付けなければ!


「絵美さん、梅干しおにぎり出来ましたよ、どうぞ食べてください」

「おお!ありがとう!」

「では頂きます!」


砂糖と塩間違えてないよな?大丈夫だよな?僕よく間違えるから不安なんだよな、間違えてませんように!僕はひたすら心の中で祈った。


「美味い!やっぱり梅干しおにぎりは美味しいなぁ、私の分まで作ってくれてありがとう!」

「そんなに喜んでもらえるとは思わなかったよ、どういたしまして!」


良かったー、塩と砂糖間違えてなかった!僕は絵美さんと一緒に梅干しおにぎりを食べた。


現在時刻7時10分、僕と彼女は梅干しおにぎりを食べ終わり勉強を始める準備をした。


「えーと、今日の数学の課題がわからないんだよね?」

「はい、全くわかりません、なので教えてください!」

「わかった、とりあえずわからない問題を見せてくれ」

「こちらです」

「えーとだな、まずこの公式を使う、そしてこうなるからこうやると解けるんだ」

「なるほど!」


絵美さんの数学の課題が終わった、現在時刻7時27分、そろそろ学校に行く時間になっていた。


「学校に行く前に課題が終わってよかったな」

「そうですね!ありがとうございます!」

「どういたしまして」

「制服に着替えてきますね」

「分かりました!」


僕は少し急いで制服に着替えた。


「では学校に行きましょうか!」

「そうですね!」

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