小さくて可愛いドワーフの姫は今日もイケメン貴族に愛でられる~ワシを大人扱いして欲しい!年上なんじゃぞ?じゃあベッドの中で、だと?~

勇者れべる1

「お楽しみはベッドの中で」


 ここはよくある剣と魔法の世界。

 人間だけでなくエルフもドワーフも魔物もいる。

 メイル・プリガンダインことドワーフの女王は人間の国に来ていた。

 友好国にドワーフの国随一の鍛冶技術を伝授する為である。

 ドワーフとは全員例外なく低身長であり、おっさんかロリ顔である。

 メイルも例外に漏れる事はなく小さな胸であり12歳程度の童顔であった。

 実際は20歳前半の年頃の娘なのだが。


「国王様にこの剣を献上いたします」


 蒼い流線形の美しい鎧を着たメイルが一振りの立派な剣を献上する。

 その輝きは宝石が如し、しかし切れ味は魔剣が如く、宝剣と呼ぶに相応しい出来だった。


「おお、メイルよ、この度の来訪感謝するぞ。我々の軍事力強化は急務でな。ドワーフの卓越した鍛冶技術は大いに役に立つ」


「ははぁ、有難き幸せ」


 メイルは国王に対し跪き首を垂れた。

 それは友好国への敬服の念の現われであった。


「ではメイルよ、汝の滞在時の世話役を選ぶが良い。ヴァレンスティ家はいずれも良い貴族でな。一長一短はあるがそれも良い個性よ。ワシが幼少の頃より面倒を見ておるから人柄は保証する」


「ふむ……」


 メイルは値踏みするように周囲を見渡した。

 そう、まるで鍛冶に使う鉱石を見極めるかの様に。

 世話役候補は四人で、いずれも個性的な面々だ。


 一人目は長男のエドガー・ヴァレンスティ。

 あの金髪のサラサラヘアーと甘いマスクにどれだけの女性が魅了されて来た事だろう。

 見た感じ礼儀正しく優しそうな男だ。

 彼はメイルと目が合うと慎ましくお辞儀した。


 二人目の名はアディ―ル・ヴァレンスティ。

 通称アディでツンツンな赤髪の目立つ活発な剣士風の男だ。

 今も笑顔で目の合ったメイルに手を振っている。


 三人目の名はガンズール・ヴァレンスティ。

 通称ガンズ、頬に傷のある黒髪短髪の男で、屈強な印象がある。

 貴族の服は着慣れていないようで、普段は無骨な鎧を着ているのであろう印象だった。

 メイルと目が合った彼は直立不動でただ見下ろしていた。


 四人目の名はクレア・ヴァレンスティ。

 名前の通り女性だが男装をしておりその銀髪の混じった金髪のショートヘアと凛々しい端正な顔つきは美少年を思わせる。

 四人の中で一番小さいながらも礼儀正しい様で、メイルと目が合うと深々とお辞儀した。


 さて、この四人の中から一人を選び今後の7日間を過ごすことになる。

 メイルは実は人間の国での婿候補選びも兼ねてきている為、この世話役選びは割と重要であった。

 そして十数秒思案した後メイルの口が開いた。

 彼女が選んだのは……?





「ワシはエドガーに決めたぞ!」


「有難き幸せ」


 エドガーは深々と礼儀正しくお辞儀する。

 メイルもそれを真似してお辞儀した。

 エドガーの態度は好青年そのもので中々に好感の持てるものであった。


 ―1日目


 一日目は退屈な紅茶のパーティーだった。

 人間の女性貴族が大勢呼ばれエドガーの周りにいた。

 しかしそれだけならいい、今度はその女性貴族達がメイルにまとわりついたのだ。

 やれカワイイだのやれ撫でさせてだのまるで犬や猫に接する様な態度。

 誇り高いドワーフの姫であるメイルにはそれが我慢ならなかった。

 そしてメイルが一言発しようとしたその時である。


「いい加減にしないか!」


「きゃっ!?」


 メイルよりも先に声を上げたのはエドガーだった。

 普段怒らない温厚なエドガーの形相を見てたじろぐ女貴族達。


「いや、失敬。彼女達があまりにも失礼だった物で……」


「いいんじゃよ。ワシも大人じゃ。このような扱いは慣れておる」


「そうですか……。しかし王族相手に失礼を働いたのでは国王陛下に示しが付きません。なんなりと罰をお申しつけ下さい」


 メイルは悩んだ。

 この程度の事だし別にデコピン一発で終わらしてもいい。

 しかしそれではエドガーの面子が立たないだろう。

 メイルは少し思案すると妙案を思い浮かべたかのようにニヤリと笑みを浮かべた。


「じゃあ今日からは夜、一緒に寝て貰おうかの?あ、別に一人だと怖くて寝れん訳ではないぞ?普段抱いてる熊のぬいぐるみを忘れただけじゃ」


 十分可愛らしい理由だと思ったエドガーだったが、メイルの面子を考慮し口にしない。

 エドガーは周囲の女性貴族達の目を気にもせず笑顔で口を開いた。


「かしこまりました、姫様。所でそれは夜伽のお誘いですか?」


 その端正な顔立ちの笑顔でドストレートな事を聞いてくるエドガー。

 メイルは自分の言った事の重大さとエドガーの言葉の意味を理解すると頬を赤らめた。


「そ、そんなわけないじゃろう!破廉恥な!ただの護衛じゃ、馬鹿者め!」


「そうですか、残念です」


 残念と言う事は脈ありと言う事なのか?

 ああ、勿体ない事をしてしまったと後悔するメイルであった。

 が、本番は添い寝の時その瞬間である。

 メイルは心を落ち着ける為に熱々の紅茶をすすった。


「あっつ!」


「大丈夫ですか。貸してください」

 

 エドガーはメイルの紅茶を優しく取るとその魅惑の口でふーふーと息を吹きかけた。

 それを見たメイルは思わず心がきゅんとした。


 ―1日目夜、寝室


「どうかしたのですか姫様、こちらを向いてください」


「む、むぅ……分かっておる。おるが……」


 メイルは子供が着るような柄物のパジャマでベッドの中でエドガーと横になっている。

 しかしメイルはエドガーには背中を向けている状態だ。

 男性と同じベッドに入るなど昔に父や母とやった時以来で、20歳を超えたメイルとしてはとても恥ずかしい事であった。


「ならそのままで構いません。こちらから少し近付きますよ」


「(え!?)」


 掛布団がもぞもぞと動きエドガーが動いているのが分かる。

 エドガーは背中越しにメイルに密着するとその手をメイルの前に回した。

 そしてエドガーが何か一言喋る度にその熱い吐息がメイルの耳をくすぐった。


「(ああ、こやつ、なんという事を!)」


 メイルの脳内には視覚では感じていないエドガーの顔が浮かんでいた。

 エドガーのなにげない囁きがメイルの心臓の鼓動を早くする。

 このまま向き直ってしまったらどうなるのだろうと好奇心があった半面、不安もあったメイルだった。

 そして疲れてしまったのかそのまま眠ってしまった。


「ふう、やっぱり根は子供だな」


 エドガーは4人兄弟の長男でこういったことには慣れていた。

 当然メイルに欲情等はしていない。

 メイルを起こさない様に静かにベッドから抜け出すと自身の寝室に戻った。


 ―2日目、夜


 今日も今日とて同じベッドで横になる二人。

 エドガーはメイルに対し少しだけ距離を詰めて寝ている様だ。

 メイルは今日は昨日の様に背中を見せてはおらず、エドガーと向き合っていた。


「さて、今晩はその可愛いお顔は拝見できますかな?」


「可愛いだなんて、そんな……」


 メイルは頬を赤らめながらもエドガーの方を向いた。

 エドガーは笑顔を崩さずメイルを甘い視線で見つめている。

 メイルは思わず顔がとろけそうだった。

 それを追撃するかのように手を握り距離を詰めて来るエドガー。


「(はわわわわ!?どうすればいいのじゃ!?)」


 年齢が20歳越えてるとは言っても男性経験は0なメイル。

 エドガーの様なイケメンにこのように積極的にこられてはたまったものではない。


「どうされました、姫様?」


「どどどうもしておらん!」


 動揺を隠そうとするメイルだったがそれは無理な話だった。

 それに畳みかける様にエドガーの取った行動は……頭を撫でる事だった。

 まるで子供をあやすかのように優しくメイルを撫でるエドガー。

 メイルはその手に亡き母の面影を感じた。

 そしてこれまでエドガーに欲情していた事など忘れそのまま寝入ってしまった。


 ―3日目、夜


「その、エドガー……いいにくいのじゃが」


「なんです?なんなりとお申しつけ下さい」


「抱き着いて寝ても良いか?」


「は?」


「いかがわしい勘違いをするでないぞ!?普段使ってる熊のぬいぐるみの代わりをしてほしいだけじゃ!」


「……いいですよ」


 エドガーは若干の無言の後了承した。


「あ、今子供っぽいと思ったじゃろ!女は幾つになってもぬいぐるみを抱いて寝るんじゃ!」


「大丈夫ですよ。ははは、姫様は可愛いですね」


 馬鹿にするのではなく単純に可愛がる様にエドガーが言う。

 メイルはそれを見てムキになってる自分が恥ずかしくなった。


「ではいきますよ、姫様」


「う、うむ」


 エドガーはその長身で小さいメイルを子供に抱き着くかの様に優しく抱き寄せた。

 そのエドガーのぬくもりをいつまでも感じていたいと思ったメイルであった。


「姫様、私の抱き心地は如何ですか」


「……うむ、良いぞ」


 メイルの頭の中はエドガーで一杯であった。

 そしてメイルがもぞもぞと動くたびにエドガーが優しく体勢を変えてくれる。

 その優しさに赤子の頃の父のぬくもりをダブらせたメイルはそのまま寝入ってしまった。


 ―4日目、夜


 今日は王国軍の鍛冶の稽古がありメイルは徹夜していた。

 寝室には世話役候補の4兄弟、エドガー、アディ、ガンズ、クレアがいた。


「しかし兄貴もガキのお守りで大変だな。変わってやろうか?俺そういうの得意だぜ?」


「女の扱いも碌に知らない癖に生意気を言うなアディ。それに彼女はお前より聡明だぞ?それに強い」


「マジで言ってんのかよ?お世辞じゃなくて?」


 二人の間にガンズが割って入る。


「彼女の鍛冶の講義を見て来たがとても専門的で興味深い物だった。それに巨大な鍛冶槌を振るうアレは並大抵の筋力ではないだろう」


「ガンズまで褒めてんのか?じゃあ今日は俺が添い寝してやろうかな」


 不埒な発言をするアディを今度はクレアが割って入る。


「いや、お前に務まる相手ではない。あの小さくて可愛い華奢な体と美しい縦ロールの金髪!そして大人っぽさが若干出て来た12歳頃の娘特有のあどけない童顔!ああ、この手で抱きしめたい!(ふんす!」


 鼻息を荒くするクレアに三人は引いていた。

 やれやれと言った感じで兄弟の間に割って入るエドガー。


「残念だが姫様のご指名は私の様だ。ドワーフの国の姫と婚姻を結ぶ事が出来ればこの国も安泰になるだろう。私はお前達の様に私利私欲で動いてる訳ではない」


「さすが兄貴、抜け目ないな……誰だ!?」


 アディがドアが若干空いている事に気付く。

 そこには人の気配とロールした金髪があった。

 その金髪を咥えるクレア。


「はむ、これは……メイルちゃんの縦ロール!」


 メイルの金髪を口にしその感触、匂い、味から瞬時に特定するクレア。

 毎度の事ながら3人は引いていた。


「そうか、我が妹ながらその特技には敬服するよ(だから婿の貰い手もいないんだが)」


 エドガーはそういうとメイルの向かった方向へ追いかけた。

 そこは丁度行き止まりになっており、泣いてるメイルが立ち往生していた。


「メイル様、エドガーです……」


「来るな!どうせ私の財産が目的なんだろう!?この権力の亡者め!」


 エドガーを拒絶するメイル。

 しかしエドガーはそれをものともせずにメイルに近寄った。

 そして後ろから首に手を回すようにしてメイルを抱きしめた。


「そうですメイル様、私はこの国を強くしたい。その為にはなんでもします。例えこの身をドワーフの姫に捧げようとも」


「私に生贄にされるような言い草だな。そんなに私の夫になるのが嫌か?そうだものな、こんな子供―」


 しかし自分を卑下するメイルの言葉をエドガーが遮る。


「でもあなたは子供じゃない。頭もいいし力も強い。それに立派なレディだ」


「私がレディ?」


「そうです。実は私も昔は背が小さくて同年代の貴族達に豆粒貴族と馬鹿にされていましてね。それにこの女性の様な見た目から女々しいとよく馬鹿にされたものです」


「お前も同じ様に苦労しておったんじゃな……」


「ええ、ですから姫様のお気持ちは痛い程分かります。ですからお友達から始めさせて頂けませんか?」


「友達……か、いいじゃろう。じゃあ寝るか!」


「喜んでご一緒致します」


 こうして二人はまた同じベッドに横になった。

 しかし今度は二人とも仰向けで横並びである。

 二人は手を繋ぐことも抱き合う事もしないままそのまま夜を過ごした。

 しかし……


 ―5日目、朝


 ちゅんちゅんと鳥のさえずりが外から響く。

 エドガーはベッドから起きようとするが体が動かない。

 その怪力でメイルが抱き着いていたのだ。

 あれだけ言い合ったのだから当然ただ寝相が悪いだけなのだろうが……非力なエドガーは抜け出せぬままメイルが起きるのを待った。


 ―5日目、夜


 今日もエドガーの添い寝の日。

 メイルは自分と同じ境遇にあり、且つ自分に敬意をもって接してくれるエドガーに好意を持っていた。

 例えエドガーの出世に利用されたとしても構わない、エドガーを夫にしたいと心から願っていた。

 残りの日数も少ない、この気まずい雰囲気をなんとかせねばとメイルは考えた。

 その結果がこのピンクのスケスケネグリジェである。

 これまでの子供用のパジャマと違ってこのセクシーなネグリジェからは透けてメイルの純白の下着となまめかしいぷにぷにで柔らかそうな肢体見え隠れしていた。

 同じ女性のクレアに相談した所、喜んで服選びに協力してくれたのだ(その時の視線が怖かったが)。

 メイルはそのあられもない姿をエドガーに見せつける。


「おお、これは実に魅力的な服だ」


「こんな小娘には分不相応な恰好じゃろうが、これがワシの今の気持ちじゃ」


 エドガーは年頃の女が同じく年頃の男にこんなあられもない姿を見せる事の意味を理解していた。

 自分もメイルに対して真剣にならなくてはいけないと思った。

 そして真剣に悩んで出た答えはこれだった。

 

「メイル様、いえメイル、私も同じ思いです」


「エドガー……」


 エドガーは今までの浮ついた貴族の女達とは違う、自分にひたむきなこの淑女に心を打たれたのだ。

 二人はベッドに入ると互いに抱き合い手足を絡め合った。

 互いの距離を感じない肌触れ合うその距離はまさに恋人であった。


 ―6日目、朝


 ちゅんちゅんと小鳥のさえずりが部屋に響く。

 エドガーもメイルも服が乱れ、貴族の優雅な寝起きとは思えない姿だった。

 そしてメイルの怪力でベッドから抜け出せないエドガー、そんなエドガーを起こしたのはメイドのノックだった。


「エドガー様、朝の紅茶が入りましたが」


「入ってくれ」


「わかりまし……!?」


 メイドは驚いた、服のはだけたエドガーとメイルがベッドの中で抱き合っているのだから。


「失礼しました!」


「待ちたまえ」


 思わず驚いて出て行こうとするメイドを落ち着いた声で引き止めるエドガー。

 スキャンダルを見られたのにそれを何とも思わず紅茶を催促した。


「そうそう、彼女は猫舌でね。ふーふーして差し上げなさい」


「か、かしこまりました」


 動揺したメイドは震えながらもメイルの紅茶に息を吹きかけた。

 メイルが起きるころには丁度いい温度になっていた。


「ふわああああ、よく寝た」


「メイル、それにしても凄い力ですね」


「ドワーフの女は力も体力も凄いんだ。特にワシはな」


「ははは、覚えておきます」


 いつの時のことを言っているのかは二人のみぞ知る、と言う事でこの件は瞬く間に王城内に知れ渡った。

 そして王城に呼ばれるエドガーとメイル、二人にはある程度察しがついていた。


「なんの御用でしょうか、陛下」


「エドガーよ、よもや貴様の様な品性の塊のような男が客人に手を出すとはな。儂も意外じゃよ」


「お待ちください陛下!そもそもこの添い寝は私が申し付けた物で……」


 メイルが必死にエドガーを庇う。

 しかし国王の視線は冷たい。


「ご客人、申し訳ないが今日でお帰り頂く。そしてエドガー、お前は国外追放じゃ」


「陛下!」


 涙を流し泣きすがるメイル。

 しかしエドガーは落ち着き払っていた。


「分かりました。追放先は私が決めてもよろしいですか?」


「好きにするが良い」


「ではドワーフの国にメイル姫とご一緒に帰ります。立場上結婚式には呼べませんがご容赦下さい」


「うむ、達者でな」


「え?え?」


 現状を理解していないのはメイルだけだった。

 要はこう言う事だ。

 王家お抱えの貴族が客人に手を出し婚姻まで結んだらそれが目的だと先方にや周囲の国々に思われても仕方が無い。

 軍事大国のドワーフの国と手を結んだとなれば下手したら戦争になるやもしれない。

 だから国王はエドガーを国外追放して外様貴族とする事でメイルとの婚姻を厄介に見えない様にしたのだ。

 無論時期を見て自国に呼び戻すつもりではあったが、二人の人生がスキャンダルで滅茶苦茶にるやもしれない。

 これは国王の一種の慈悲だった。


「「「その追放の旅、俺達も行かせて貰おう!」」」


 そこにいたのはアディ、ガンズ、クレアの3人だった。


「水くせぇじゃねぇーか兄貴!俺達兄弟はいつまでも一緒だぜ?」


 赤髪をかきあげ照れながら言うアディ。


「道中の魔物が危険だ。非力な兄者を放ってはおけない」


 大剣を片手にエドガーを心配するガンズ。


「ドワーフの国とは皆メイル殿の様に特別に若い見た目の子ばかりなのだろう?天国じゃないか!(兄上達が心配です!連れて行って下さい!)」


 本音と建前が逆になってるクレア。


「お前達……分かった、ついてきてくれ。後クレアは留守番を頼む」


「え~、そんな~」


 残念がるクレア、残念だが当然である。


「年頃の娘を長期間遠くの国連れて行っては父上と母上に申し訳が立たないだろう?頼むよ」


「わかった、兄上……。メイル殿、また来てくださいよ?」


「あ、ああ……」


 メイルは背中に悪寒を感じながらもクレアに返事をする。

 さあ急いで帰ろう、三日もすればドワーフの国につく。

 メイルは久々の故郷よりも故郷のベッドが楽しみだった。

 そこにはエドガーとの「お楽しみ」が待っているのだから。

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