最終回
(ツクツクホーシ…)
それから2ヶ月後の8月28日であった。
この日の予想最高気温は、35度で猛暑日になると報じられた。
時は、午前10時半頃であった。
ところ変わって、
家のテーブルに
なおみは、翌日は大阪でお仕事をする予定なのでこの家に立ち寄った。
なおみは、
「
「急に都合が悪くなったって、どう言うことよ!?」
なおみは、ひどく困った声で言うた。
「
「なおみさん!!」
「
「義母さま!!」
「あなたがガーガーガーガー怒鳴り散らしたらなおみさんがイシュクするわよ!!」
「分かってるわよ…」
なおみは、ものすごくつらい表情で
「他にも都合が悪いことが生じたのです…
「ステージ4のセンガン…」
「ええ…アタシはイワマツグループのメンバーたちと一緒に世界のあちらこちらを回っているので…家に帰ることができないのです…その間、
「心苦しいと思うのであれば『お休みをください…』と上の人に申し出たらどうかな?」
なおみは、ものすごくつらい表情で言うた。
「できたら申し出たいけど…アタシはリースバック会社全般を任されているので休みたくても休めないのです!!」
「それじゃあどうするのよ…問題は、
「
「なおみさん…」
「
「なおみさんのお気持ちはわかるわよ…だけどやっぱり…」
「
「うちは、
「イヤだからどうしてほしいのですか!?…アタシにイワマツグループをやめろと言いたいのですか!?」
「やめろとは言うてないわよ…しばらくの間だけお休みをもらってと言うてるのよ…
「
「それじゃあ困るわよ〜」
1枚の書面は、リコン届を出しましたと言う証明書であった。
なおみは、深刻な声で
「アタシ、
「
「
なおみは、一方的に突き放す声で言うたあと
「最後に…
「ホリュウにするって…」
「ですから、ことはさんのご実家で都合が悪いことが生じたのです!!」
「ことはさんの実家で、都合が悪いことが生じたって?」
「
なおみが言うた言葉に対して、
「分かったわよ…
話し合いはそこで終わった。
なおみは、武庫之荘の家から出たあとイワマツグループのA班のメンバーたちが待っている大阪市内へ引き返した。
その頃であった。
これにより、
時は、午後3時頃であった。
またところ変わって、大阪伊丹国際空港のVIP専用のロビーにて…
VIP専用ロビーにイワマツグループのA班のメンバーたちがいた。
ことはは、ロビーの窓から夕暮れ時の空を見つめながらつぶやいた。
もうまよわない…
アタシ…
やっぱり結婚にしばられるのはイヤ…
アタシは…
アタシ自身の人生を歩むのよ…
(ゴーッ…)
時は、夕方5時半頃であった。
イワマツグループのA班のメンバーたちが乗り込んだ専用機が大阪伊丹国際空港から飛び立った。
ことはは、窓に映る伊丹・大阪池田の街並みを見つめながらつぶやいた。
さよなら…
ところ変わって、阪急梅田駅のプラットホームにて…
スーツ姿で黒の手提げカバンを持っている
【おわり】
【辛口ヒューマンドラマ】私のしあわせな結婚−32 佐伯達男 @cfzf5698xp
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