第20話
時は、夜9時頃であった。
ところ変わって、
広間のテーブルに
台所で洗い物をしていた
「
「あなた。」
「日中、
「ええ…なおみさんは、お仕事の関係でこちらに来ていました…なおみさんは、お昼をいただくためにうちに帰ってきました。」
「そうか…
「ええ。」
「なおみさんは、今どこにいるのかな?」
「大阪市内のホテルに滞在しています。」
「うちには帰らないのか…」
「なおみさんは、イワマツグループのお仕事で海外のあちらこちらを移動なされているのよ~」
「そんなことはわかっている!!…それよりも問題は
「
「そんなことはわかっている!!…だけど、そろそろ再就職を考えた方がいいのではないかと言うたのだ!!」
「
「
「あなた!!」
「男は外へお勤めに行けと言うてるのだ!!」
この時、近くに座っていた
「うるさいわね
「ねえさんには関係ない話だ!!」
「やかましいわねポンコツヤロー!!」
「オレのどこがポンコツだ!!」
「ポンコツをポンコツと言うたらいかんのかダメテイシュ!!」
「やかましい!!グータラ女!!」
見かねた
「
「東京にいる
「
「東京にいる
近くに座っていた
「
「ねえさんは横から口をはさむな!!」
「悪かったわねポンコツテイシュ!!」
「やかましいナマケモノ!!」
「うちのどこがナマケモノよ!!」
「ふたりともやめなさい!!」
「
「経済学部だったら、
「あなた…」
「あと、
「
「
「甘やかしてないわよ!!」
「うるさいわねふたりとも!!」
「ねえさんは横から口をはさむな!!」
「やかましいポンコツテイシュとダメヨメ!!」
「
「ふざけるな!!」
この時であった。
だらしないカッコウをしている
「
「なによ〜」
「こんな遅くまでどこでなにをしていたのよ!!」
「うるさいわね!!アタシがどこでなにをしようと関係ないわよ!!」
思い切りブチ切れた
「待ちなさい!!」
「離してよ!!」
「
「離してと言うたら離してよ!!」
「
「なんで
「
「アタシはあのガッコーに行きたくなかったのよ!!」
「
「ふざけるな!!アタシは
「
「ふざけるな!!」
思い切りブチ切れた
「アタシは、
思い切りブチ切れた
(バーン!!)
ドアがバーンと閉まる音が広間に響いた。
なによ一体もう…
またところ変わって、東京のカンパチ通り沿いにあるファミレスにて…
ファミレスの店内に都内の各大学に通っている若者たちがたくさん集まっていた。
この中に
この時、都内の各大学に通っている学生たちによるゴーコンが行われていた。
その後も、
………………
話は戻って…
ゴーコンが盛り上がった時であった。
めんどくさい表情を浮かべている
電話は、
「もしもしかあさん〜」
「
「ほんとうだよ…今、カンパチ沿いのファミレスにいるのだよ…だから…新入さんたちのカンゲイ会に出席してるのだよ…信じてくれよ~」
「信じる信じないとは言うてないわよ…そんなことよりも
「なんで
「
「もらったよ…インターンをへて正式な採用をいただいたよ…7月に配属先が決まる予定だよ…」
「どこに配属されるのよ?」
「決まったら知らせるよ!!」
「
「なんだよ〜」
「ほんとうに
「ほんとうだよ〜」
「もし、働くあてがないのであったら、川西の
「なんで
「
「断るよ…どーせ市役所か農協しかないのだろ〜」
「市役所と農協に
「オレは、ひとのコネを使って就職するのがイヤなのだよ!!」
「
(ガチャーン!!ツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツー…)
思い切りブチ切れた
困ったわね…
時は流れて…
6月20日の正午過ぎであった。
またところ変わって、
(キンコンカン〜)
上司の男性が外へ出ようとした
「京田くん。」
「課長。」
「これからどこへ行くのだ?」
「ランチを摂りに行くのですよ。」
「ちょうどよかった…これからわしと一緒にごはんを食べに行くのだよ。」
「えっ?」
「『えっ?』じゃあらへんねん…きょうは京田くんにわしの大事な人を紹介すると言うたのだぞ!!…聞いてないのか!?」
「課長の大事な人って?」
「はよ行くぞ!!」
新は、上司の男性に右手をひっぱられながら外へ出た。
またところ変わって、キタのお初天神通り(アーケード街)沿いにある
リョウテイの奥座敷の部屋に
テーブルの上には、割ぽう重の特上セットが並んでいた。
上司の男性は、困った表情で
「京田くん、紹介するよ…えーと…イワマツグループのリースバック会社の代表を務めている…京田なおみさんだよ~…京田くん…きちんとあいさつしなさい!!」
黒のレディーススーツ姿のなおみは、おだやかな表情で言うた。
「あら、あなたは…
「えっ?…京田さんは…京田くんの…」
「義父のきょうだいです。」
「ああ、せやったのだ…知らんかった。」
「あの…きょうは…どのようなお話が…ございますか?」
なおみは、やさしい声で
「アタシは…
「しかし…私は…2年前に
「
「だから…しあわせになってもいいと言うのは…」
「京田くん!!…すんません…すんません…」
「いいのですよ…」
「あの…私は…しあわせになる資格は…ないのですよ。」
「あらどうして?」
「どうしてと聞かれても…分かりません。」
なおみは、おだやかな表情で
「
「はい。」
「
「どう考えているって?」
「
「どんな形って?」
「たとえばそうね…ぐうぜんの出会いとか…小さい時からの幼なじみの間で『大きくなったら結婚しようね…』と言うて指切りげんまんのヤクソクをかわした…とか…」
「そんな出会い方は…ありませんでした。」
「なかったのね。」
「だから結婚できなかったのです!!」
「そんなことはないわよ…なにも小さい時からの幼なじみだけが
「あの…結婚って、
「できるわよ…これから
なおみは、黒の手提げカバンの中に入っていた大きめのふうとうを出したあとふうとうの中から寿の字が書かれている
しかし、
「すみませんけど…」
「あら、どうしたの?」
「やっぱり…考え直します。」
「どうして考え直すの?」
「自分ひとりの力だけで
「それは考えすぎよ…」
「それと、住むところがないのですよ…結婚生活を始めるための費用もないのですよ…」
「それだったら、ちょうどいい
なおみは、寿入りの
めんどくさいくさい表情を浮かべている
なおみは、おだやかな表情で
「片岡ことはさん…38歳…まだ独身よ…イワマツグループのA班のメンバーで…保有している資格は、秘書検定一級・ワード・エクセル一級…あわせて30種類よ。」
「
「住まいのことは、心配しなくてもいいのよ。」
「ですが…」
「イワマツグループのメンバーたちは、1年のうち360日前後は海外のあちらこちらを動いているので…うちに帰宅する日は年に1〜2日くらいです…1年じゅう帰れない時もあります…」
「その間、どこで寝泊まりするのですか?」
「それは、世界各都市のホテルよ。」
「そうですか…」
「お見合いの日取りは、改めて調整するから…
「京田くん!!」
上司の男性は、
なおみは、にこやかな表情で言うた。
「それでは、お日取りが決まりましたらお電話をかけますね。」
このあと、3人は割ぽう重のセットでランチを摂った。
めんどくさい表情を浮かべている
なおみは、上司の男性と楽しくお話をしていた。
(キュイーン!!)
さて、その頃であった。
またところ変わって、JR尼崎駅のすぐ近くにある阪神デパートの中にあるゲーセンのコーナーにて…
今の
こんな気持ちで…
ガッコーに行くなんて無理よ…
ムジュンしてるわよ…
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