第19話
さて、その頃であった。
またところ変わって、
家の広間に
テーブルの上には、
きょうの昼食は、ライスカレーとマッシュポテトサラダと福神漬けである。
この時、なおみが家に到着した。
なおみは、やさしい声で
「あなた〜
「なおみ。」
「ママ。」
「ママ。」
「ああ、なおみさんが帰宅したのでお昼にしましょうね。」
なおみは、
「は〜い、ゆっくりと食べるのよ。」
「うん。」
このあと、
その後、なおみと
時は、12時半頃であった。
テレビの前にいる
ダイニングテーブルにいるなおみと
「なおみさん。」
「
「つぎ、
「今のところは、まだ未定だけど…」
なおみは、ややつらい声で言うたあとお茶をひとくちのんだ。
「なおみさん。」
「
「なおみさんが海外のあちらこちらを転々としている間、
「
「それならいいけど…」
「おか~ちゃん、今は男がお勤めに出て女が家庭という時代じゃないのよ!!」
「それは分かってるわよ〜」
「
「分かってるわよ〜」
このあと、なおみは黒の手提げカバンの中から大きめのふうとうを取り出したあと
「
「なおみさん。」
「お見合い写真を持ってまいりました。」
「お見合い写真。」
「
「
「ごめんなさい…なんの相談もなくエンダンを入れてごめんなさい…」
「今の
「お写真はこちらで預かります…この件については、アタシに任せていいでしょうか?」
「いいわよ…あとは
「分かりました。」
なおみは、お見合い写真が入っている大きめのふうとうを黒の手提げカバンの中に入れた。
時は、12時50分頃であった。
またところ変わって、
ランチ休憩を終えた
ひとりでひねくれている男性従業員さんをちらっとみた
「あの〜」
「なあに?」
「
「近本さんにお弁当を食べさせてくれと言うたけど、断られたのでひねているのよ。」
「アホみたい。」
「そうよ…どうしようもないドアホよ。」
「
「言わなくても分かるでしょ!!」
「
「前は一人暮らしをしていたけど、数年前におにいが嫁はんをもらったので実家ヘ帰ったのよ!!」
「ほんならおにいの嫁に作ってもらえばいいのに…」
「おにいの夫婦はともかせぎだからむりよ…両親は遅おきしているからまたむりよ…そないにイコジにならなくても給与引きでお弁当を注文したらいいのに…」
「なんでお弁当を注文しないの?」
「
(ガーン!!)
ひねていた男性従業員さんは、右足でデスクをけとばしたあと『むしゃくしゃするからパチンコに行ってくらぁ!!』と言いながらオフィスから出た。
女性従業員さんは、怒った声で言うた。
「
なんとも言えない…
(キンコンカン…)
この時、午後の始業を知らせるチャイムが鳴った。
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