第17話
時は、夜8時55分頃であった。
ところ変わって、男性従業員さんの家にて…
この日も、
ご家族のみなさまは、ものすごくうんざりとした表情を浮かべながらつぶやいた。
奥さまは、ダンナに暴力をふるっているのではないか…
またところ変わって、
(フギャーフギャーフギャーフギャーフギャーフギャーフギャーフギャー…)
部屋の中で赤ちゃんが泣き叫ぶ声が聞こえた。
この時、
間違い電話をやらかした
どうしよう…
電話がつながらない…
ダンナはどこへ行ったのよ…
どうしたらいいのよ…
さて、その頃であった。
またところ変わって、
ダイニングテーブルには、
テレビの画面にNHK総合テレビの夜8時45分の近畿地方のニュースが映っていた。
「
「あなた落ちついてよ〜」
「
「あなた〜」
「
「分かってるわよ!!」
「分かっているのだったら、
「あなた!!」
「なんや!!文句あるのか!?」
たまりかねた
この時、時計のはりが夜8時59分になった。
「姉さん!!」
「なによぉ〜」
「チャンネル替えるな!!」
「姉さんは、(リモコン番号)10で放送されるシンデレラストーリーの映画を見るのよ〜」
「シンデレラストーリーなんかくだらん!!」
「なによケチ!!」
そこへ、スーツ姿で黒の手提げカバンを持っている
「あら、今帰ったの?」
「今、残業を終えて帰ったところだよ!!」
「そんなに怒らんでもええやん~」
「起こりたくもなるよ!!…なにがシンデレラストーリーだ…シンデレラストーリーみたいな恋愛がそんなにいいのかよ!!」
この時、テレビの画面は『NHKニュースウォッチ9』に替わったばかりであった。
この時、
「アネキ!!替えるな!!」
「なによ!!」
「シンデレラストーリーみたいなコイバナはいらつくのだよ!!」
「アタシが楽しみにしていた番組にケチをつけないでよ!!」
「やかましい!!」
(ブチッ!!)
たまりかねた
「ふたりともやめなさい!!ケンカするのだったらテレビを見ないで!!」
「なんやねんもう!!」
「ふざけるな!!」
なさけないわね…
さて、その頃であった。
またところ変わって、
しかし、間違い電話ばかりがつづいたのでひどく困っていた。
(フギャーフギャーフギャーフギャーフギャーフギャーフギャーフギャーフギャーフギャーフギャーフギャーフギャーフギャーフギャー…)
この時、
どうしよう…
どうしたらいいのよ…
この時であった。
スマホのライン通話アプリの着信音が鳴った。
着信音は、りりあの歌で『貴方の側に』に設定されていた。
電話は、
「もしもし、
うぐいす色のプッシュホンで電話をかけている
「
この時、受話器ごしから
「もしもし!!ぐすんぐすんと泣いている場合じゃないのよ!!
受話器ごしから『ごめんなさい…ごめんなさい…』と言う泣き声が聞こえた。
「やっぱりそうだったのね…もうあきれたわよ…あなたは、大好きだった人の代わりを
受話器ごしにいる
「それじゃあ、あしたはうちに行くことができないのね…
この時であった。
受話器ごしから
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!あなた助けて!!」
「フギャーーーーーーーーーー!!フギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
(ガチャーン!!)
思い切りブチ切れた
日付が変わって、6月14日の深夜2時半頃であった。
ところ変わって、
男性従業員さんのお母さまは、困った声で
「
「なんだよ~」
「おうちに着いたわよ!!」
「おうちなんかイヤだ〜」
「きみのおうちはここじゃないか〜」
「ぼくのうちじゃないのだよ〜」
そこへ、近所の住人の女性がやって来た。
住人の女性は、ものすごく困った声で言うた。
「もしもし。」
「はい?」
「
「こちらですけど…」
奥さまは、
「ちょっとご主人!!」
「はい?」
「こんな時間までどこに行ってたのよ!?」
「(従業員)んちでプレステしていた…」
「ご主人!!」
「はい?」
「この最近、お宅の娘さんの泣き声がひどいわよ!!」
「えっ?」
「あなたはなんで結婚して家庭を持ったのよ!?」
「自立したいから…」
奥さまに怒鳴られていた
この時であった。
従業員さんのお兄さまが『ドアのカギが空いてる…』と言うた。
このあと、奥さまが部屋に入った。
部屋の中にて…
部屋の中で
その後、奥さまが浴室に入った。
浴室の床などがべちょべちょに濡れていたのを見た奥さまは、よりしれつな恐怖を感じた。
この時であった。
部屋の中から奥さまの叫び声が聞こえた。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!たいへん!!」
「どうしたのだ!?」
「赤ちゃんが浴槽に沈んでいたわよ!!」
「ワーッ!!」
頭がサクラン状態におちいった
それから3時間後に
容疑者の男は、
容疑者の男は、ケーサツの取り調べに対して完全にモクヒした。
悲しい…
すごく悲しい…
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