第12話
(ブロロロロロロロロ…)
時は、夜10時過ぎであった。
ところ変わって、南知多道路の武豊インターの付近を走っている県道にて…
道路にヘッドライトをともしている自動車がたくさん往来していた。
清の妻・
『清のお弁当を作らない非情な嫁…』
『清が大キライだからリコンした…幼なじみの男の子が好きだからサイコンする…なんてふざけているわよ!!』
『
………
…とボロクソに言われた
その上に、
もうだめだ…
アタシは…
この先…
どうやって生きて行けばいいのよ…
うつろな表情をうかべている
ところ変わって、武豊インターから西へ300メートル先にあるラブホにて…
ふらついた足取りで歩いていた
思い切りブチ切れた
「おい
「ワーッ!!」
思い切りブチ切れた
(ブロロロロロロロロロロロロロロ…)
車は、ラブホから出発したあと常滑方面ヘ向かって走行した。
またところ変わって、常滑市の海岸沿いにあるマリーナの岸壁にて…
岸壁に、
ふたりはよりしれつな怒りを抱えていたので、おだやかに話し合いができなかった。
思い切りブチ切れた
「
「オレがどんな女と付き合おうとオレの勝手だ!!」
「なによなによ!!
「お前の指切りげんまんなんか信用できない!!」
「キーッ!!もう許さないわよ!!」
「許さないのはお前の方だ!!ダンナがいるのに、なんでオレにお昼のお弁当を作った!?」
「ダンナはアタシが大キライと言うたのよ!!」
「
「アタシは、ダンナが大キライだからリコンしたのよ!!」
「お前にとって結婚とはなんだと言いたいのだ!?大好きな人じゃないとイヤなのか!?」
「アタシは、イヤイヤダンナと結婚したのよ!!…アタシのまわりのコたちは、小さい時から大好きな人と結婚したのよ!!アタシのまわりのコたちはみーんなしあわせになったのよ!!」
「それじゃあ、お前は不幸になったと言いたいのか!?」
「そうよ!!不幸になったのよ!!アタシは、今江の家に暴力をふるわれたのよ!!
「ちょっと待て!!それは本当か!?」
「本当よ!!今江の家の男たちは、アタシをレイプしたのよ!!本当よ!!」
「おい!!いいかげんにしろ!!お前は自分のダンナを粗まつにしていることに気がつけよ!!」
「アタシはダンナとリコンしたのよ!!アタシは、大好きな
この時であった。
近くにいた清が
「ふざけるな!!ぶっ殺してやる!!」
「なにするんだよ!!」
「よくもぼくの嫁さんに手を出したな!!」
「やめろ!!離せよ!!」
「ワーッ!!ワーッ!!ワーッ!!」
(ドボーン!!ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク…)
思い切りブチ切れた
その間に、
「どうしよう…どうしよう…逃げよう…」
この時であった。
(カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ…)
近くでシャッター音が聞こえた。
この時、現場の死角の部分に竹宮が隠れていた。
竹宮は、清が
竹宮は『ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…』と
翌日の正午過ぎであった。
ところ変わって、有松の旧の染め物問屋だった古い建物の中にあるレストランにて…
話は、それから30分後であった。
ランチ休憩を終えた
この時であった。
近くにある公園からなさけない男の声が聞こえた。
声を聞いた
ところ変わって、公園にて…
生け垣の向こう側に清と竹宮がいた。
竹宮は、おどし口調の声で清に言うた。
「あんたはなんで、
「ぼくは、妻を守るために
「なにが妻を守るために
「こらえてください!!お願いですからこらえてください!!」
「あきまへんな〜」
「なんでアカンねん!?」
「あんたは
「やめてくれ〜…このとおりだ!!」
「アカンな〜」
「おい!!クソヤロー!!」
この時、
ふうとうの中には札束がぎっしりと詰まっていた。
竹宮は、怒った声で清に言うた。
「それはなんや?」
「てめえがほしいのはカネだろ!!」
「オレはカネくれとは言うてないぞ!!」
「カネがほしいのであればカネくれと言えよ!!」
「おい、オレはつかれているのだよ…家にけえってねてーんだよ〜…それよりも、職場のカネを勝手に持ち出すんじゃねえよ…最後にひとこと言わせてもらうさかいに…あんたが
思い切りブチ切れた清は、近くにあった鋼鉄パイプで竹宮の頭を殴りつけた。
(ドカッ!!)
「ぐわああああああああ!!」
その後、清は竹宮の背中をナイフでズタズタに刺して殺した。
おりわるく、そこへ数人のチンピラが通りかかった。
「アニキ!!」
「オドレ今江!!」
清は、事件現場から走って逃げた。
数人のチンピラたちは、清を追いかけ始めた。
竹宮を殺した清は、一生やくざたちに追われるハメになったと同時に職場・家に居づらくなったようだ。
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