第10話
(ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー…)
時は、10月17日の正午であった。
またところ変わって、
工場の構内に、
工場の従業員さんたちは、ランチを摂るために休憩室へ向かった。
大きなとうのかごを持った
「
「なんで来たのだよ!!」
「なんでって、アタシは
「オレは頼んでないよ!!」
「アタシは、
「言うてる意味が分からないよ!!」
「そんなことよりも、一緒にランチを食べようよ〜」
このあと、
ところ変わって、構内にある藤だなにて…
「
「なあに♪」
「お前、いいかげんにしろよ!!」
「なんでそんなに怒るのよ?」
「お前、ダンナがいるのにこんなことしていいのかよ!?」
「アタシはダンナが大キライだからリコンしたのよ〜」
「アタシは、ダンナがどうしてもと言うたから仕方なく結婚しただけよ~」
「なんでダンナとイヤイヤ結婚したのだ!?」
「だから、職場の
「なんでイヤと言わなかった!?」
「イヤと言うたわよ…だけど…そのあと、
「それでダンナとイヤイヤ結婚したのか?」
「そうよ。」
「お前は、ダンナのどう言うところがキライなのだ!?」
「決まっているわよ…でかいのはズウタイだけで、自立心がまったくないドサイテー男よ。」
「ドサイテー男って?」
「そうね…結婚しても親きょうだいと同居しているイソン男よ。」
「イソン男?」
「そうよ…ダンナは親きょうだいたちと離れて暮らすのはイヤだと言うたのよ…それに…ダンナのお給料はお小遣い以下だから、もっとダメ男よ…ネンシュー800万円と言うたからお見合いして結婚したけど…手取りはたった800円よ。」
「おい!!それは本当か!?」
「ほんとうにほんとうにほんとうにほんとうにほんとうにほんとうに800円よ!!」
「だけどな…」
「手取りは15万6800円だけど、義母が食費で15万6000円取ってるのよ…それで残りは800円しかないのよ…たまったものじゃないわよ…義母は食費だと言うてるけど、ウソに決まっているわよ!!」
「
「義父は義父で、アタシが着ている下着が入っているクローゼットを荒らしたのよ!!…義父は社会的地位のある人と言うたけど大ウソよ!!」
「だからそれはほんとうのことか!?」
「ほんとうの話よ!!義父はダンナの前の嫁をレイプしたのよ!!アタシも義父からレイプされたのよ!!」
「もうやめろよ!!…だからお前はダンナとリコンしたと言うのだろ!!」
「そうよ…」
このあと、
「アタシは、ダンナに対して一方的にリコン届けを突きつけたのよ…だけど…ダンナは『イヤだ!!』と言うてダダをこねた…だからアタシは、平手打ちでダンナの顔を叩いた…」
「お前は、力でダンナを押さえつけたのか!?」
「ダンナは押さえつけないと言うことを聞かないのよ!!」
「お前、いくらなんでもやりすぎだぞ!!」
「アタシは、ダンナが大キライだからダンナをたたいたのよ…」
「おいやめろ!!」
「アタシは、大好きな
「小さい時って…」
「一緒におままごとしたじゃない…」
「ふざけるななよ!!」
「
「それは…お友だちとしてだよ。」
「それだけ?」
「他になにがあると言うのだよ!?」
「だから…本気で好きと言う気持ちはないの!?」
「だから、なにが言いたいのだ!?」
「小4の時を思い出してよ!!」
「小4の時って?」
「アタシが他の男の子たちと遊んでいた時に
「どう言うことよって?」
「
「だから、お友だちとして好きだよ…」
「そんなのイヤ!!」
「
「ひとりの女として好きと言うてよ!!」
全くもう(ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ…)
「好きだよ…ひとりの女として好きだよ…好きだと言えばいいんだろ!!」
「じゃあ、指切りげんまんしよ♪」
「
しかし、
時は、午後3時頃であった。
またところ変わって、JRとめいてつと地下鉄の金山駅の南東よりにあるイオンモールにて…
買い出しを終えた
この時、
ふたりの奥さまは、声をひそめながら話をしていた。
「ちょいと奥さま〜」
「なによ~」
「あれ、今江のおくさまよ。」
「今江のおくさまがどうかしたの?」
「おくさま、今江の奥さまがダンナとリコンしたみたいよ。」
「リコン?」
「あんた知らんかったん…今江の奥さまは、ダンナが大キライだからリコンしたのよ~」
「ダンナが大キライだからリコンしたって?」
「だから、今江の奥さまは大好きな人と結婚したいからダンナとリコンしたのよ…」
「今江の奥さまは、ダンナのどう言う部分がキライなのよ?」
「だから、結婚しても親きょうだいと同居しているイソン魔だから大キライと言うたのよ〜」
「ますますわけが分からなくなったわ〜」
「あっ、ここだけの話だけど…今江の奥さまが
「ほんとうなの?」
「ほんとうにほんとうよ…それでね…今江の奥さまが大好きな人と指切りげんまんしたのよ…指切りげんまんしてサイコンするヤクソクを取りつけたみたいよ。」
「ウソでしょ…」
「ほんとうよ…今江のおくさまは、どこのどこまでイヤな人かしらねぇ…」
「それで、今江の奥さまが大好きな人って、だれ?」
「そうね…松城町の
「ええ!!ミテジマ商事の営業の課長さんの次男坊って…」
「今江の奥さまはふざけてるわよ!!」
「そうよね〜」
「近くに今江の奥さまがいるわよ。」
「なんなのよ…イヤな女ね~」
「ほんとほんと…」
「立浪のご主人もご主人よ…ご主人がなさけないジジイだから息子さんたちにお嫁さんが来ないのよ~」
「そうよね〜」
この時であった。
近くにいた
食材が入っているカートは、その場に放置された。
奥さまふたりは、このあとも
時は、夕方6時半頃であった。
またところ変わって、
家の食卓に
テーブルの上には、ものが置かれていなかった。
この日、
「よく分かったわよ…あんたは、
「ねえよ!!
「分かったわ…」
ものすごくつらい表情を浮かべている
「外へのみに行く!!うちにいたらむしゃくしゃするのだよ!!」
このあと、
それから1分後であった。
「おとーさん!!」
「なんだよぉ〜」
「今回の問題は、おとーさんにも原因があるのよ!!」
「ワシになんの落ち度があると言うのだ〜」
「落ち度があるから殴ったのよ!!」
「
「甘えた声で言うな!!」
「
「おだやかに話せるジョウキョウじゃないわよ!!…おとなりの奥さまからことの次第を聞いたとき…アタシは、ものすごくはずかしい思いをしたのよ!!」
「
「ああ!!イライラするわね!!なさけない声を出すなクソジジイ!!」
(ドスーン!!ドスーン!!ドスーン!!)
思い切りブチ切れた
その後、
「おとーさん…この際だから言わせてもらうけど…
「いる…いる…だけど…身の丈に合う
「そのセリフは聞きあきたわよ!!…『身の丈に合う
「それじゃあ、どうしたらいいのだよ?」
「おとーさんとおかーさんが神任せにしていたからゴエンが逃げたのよ!!」
「神さまにお任せするしかないのに…」
「もういいわよ!!」
思い切りブチ切れた
「今度の週末に、栄の東急ホテルで親同士によるダイリコンカツのイベントがあるのよ…それをもうしこもうと思ったけど、やめるわよ!!」
「やめるってどう言うことだ!?」
「おとーさんとおかーさんが神さまに任せると言うて悩んでばかりいたからよ!!」
「やめないでくれ〜…申し込む…申し込む…」
「もう遅いわよ!!」
思い切りブチ切れた
火がついた申し込み用紙は、テーブルに置かれているアルミの
その後、
「おとーさん!!」
「なんだよぉ〜」
「いまからおとーさんにお知らせがあります!!」
「お知らせって、なんだよぉ〜」
「うち…3日前にダンナとリコンしました。」
「リコン!!」
「そうよ…理由はひとつよ…ダンナが大キライだからリコンしました~」
「ダンナが大キライだからリコンしたとはどう言うことだ!?」
「大キライだからリコンしたのよ!!それのどこがいかんのよ!?」
「さらにお知らせがもう一つあります…まりよは…1年前によその大学の男子学生から集団レイプの被害を受けました…それが原因で…短大をやめました…それともうひとり…うちは、ダンナとリコンしたあと大好きな人とサイコンすることを決めました…相手は…神戸にある海運会社のオンゾウシです…きのう…オンゾウシからプロポーズされました。」
「それ以上は言わないでくれ〜」
「もう遅いわよ!!…そういうことで、明日の朝…ここを出ます…まりよも連れていきます…明日の朝、引越屋さんが来るので…早く寝ます…まりよ…おいで…」
このあと、
その翌朝であった。
同時に、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます