お題:唐変木 大都会 裁判所
「まぁ、長くなるがの…。」
天は、ゆっくりと話し始めた。
「儂が生まれたのは、三毛猫の母と雑種の父の元じゃった。幸せな生活じゃったが、聡明な母と唐変木の父は気が合わず、結局別れて儂も野良猫になった。儂らが住んでおったのは大都会に近い住宅街じゃったから、儂は旅をして、最高裁判所の裏手に陣取った。すると、裁判官の女が儂を拾って、保護するだのなんだの言って誘拐しよったんじゃ。それでこの首輪を付けられて、儂は逃げて来たんじゃよ。どうやらこの辺りの住まいらしいがの。」
「………飼い猫じゃん!飼い主さんの所に行くよ!」
「いやじゃ!」
「…なんで?」
「むぅ……喧嘩したのじゃ。」
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