第4話商品会議inインターンシップ
「焼き鳥ですか。美味しいですよね。アリガKの焼き鳥」
番田さんは、「焼き鳥」というお題を聞いて、少し反応を示した。
「お、番田さんも好きなんですか?ありがKの焼き鳥」
俺はすぐさま聞く。
「好きですよ。番田さんも、ということは、佐藤さんもお好きなんですか?」
「はい!それはもう!!生きがいみたいなものですから」
「そうなんですか!美味しいですよね~、アリガKの焼き鳥。炭火焼の味がしっかりあって、たれも良く絡んでる」
「やっぱそうですよね!!ほかのところも食べたんですけど、アリガKのが1番良くて!!なんだか、番田さんとは仲良くなれそうな気がします!!」
「私も、そう思います!!」
もしかしたら今、俺は心の友を見つけたかもしれない。まさかこんな風に熱いアリガKの焼き鳥トークを交わせる人に出会おうとは、、、
「あの、、、佐藤さん、創輝、もうそろそろ作業始めましょう?」
「あ、すいません、、、」
「ああ、ごめんごめん、、、」
高見さんからの指摘を受け、冷静さを取り戻した俺たちは、グループワークに取り掛かった。
★★★
「それではこれにて、インターンシップ1日目を終わります。明日は、今日と同じグループで、自分たちで新しい商品を考えてもらいます。詳細は明日お話しします。それでは、本日はお疲れさまでした」
「「お疲れさまでした」」
そして、インターンシップ1日目が終了。俺たちの焼き鳥のプレゼンは、高評価を受けた。
「お疲れさまでした」
「高見さん、今日はありがとうございました」
「こちらこそ!プレゼンが好評だったのも、佐藤さんのアリガKの焼き鳥への愛のおかげですよ」
「そう言っていただけてありがたいです。番田さんも、ありがとうございました。明日も頑張りましょうね!」
「はい!」
こうして、インターンシップ1日目は無事に終了した。
★★★
「インターンシップ2日目は、昨日もお話しした通り、グループで新しい商品を考えてもらいます。昨日は、すでに販売している商品のプレゼンを行いましたが、今回は商品開発の実習のようなものになりますので、各店舗への輸送時や陳列時に変色しない、型崩れしない、かさばらないなど、商品そのものはもちろん、商品そのものとは直接関係のないところも重要となってきます」
インターンシップ2日目。前日の予告通り、今日は自分たちで新しい商品を考え、発表するプレゼンのようだ。2日連続のプレゼンは意外だと思ったが、2日目の今日は、商品開発の実習という名目らしい。
「ホットスナックなど、店舗で作るものは、どの店で、どのスタッフが作っても同じ味になるように、単純明快な工程にするなどの工夫を行ってください。本日は、各班1名、商品開発部の社員をつけています。不明な点は担当の社員に質問してください。また、一番高い評価を得たものは、こちらで調整を加えて実際に販売します。それでは開始します」
担当者の説明が終わると、各グループ作業を始める。
「このグループの担当、商品開発部の香取です。今日はよろしくお願いします」
このグループについてくれる社員さんは香取さんというようだ。やわらかな笑みを浮かべている。
優しそうな人で良かった、、、
「私は、佐藤亮五と申します。よろしくお願いいたします!」
「私は高見勇気と申します!今日はよろしくお願いします!」
「番田創輝です。本日はよろしくお願いします」
俺たちは挨拶をすますと、さっそく作業に取り掛かる。
「じゃあ、今日も頑張りましょう!」
こうして、インターンシップ2日目は幕を開けた。
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