1号店 就職活動編
第2話エントリーと夏季インターンシップ
「とは言っても、どうしたものか、、、」
アリガKストアー再建に向けて動くのはいいとして、まず初めに、入社できなければ再建に向けて動くことは不可能だ。だからまず、アリガKストアー本部への入社に動くことにした。ここまではいい。そのために、今まさに、アリガKストアー本部の採用ページを見ているわけで。
だが、、、
「面接なあ、、、」
アリガKにおける採用の流れは次の通り。
1,エントリー
2,会社説明会
3,適性検査
4,面接
会社説明会は、しっかり話を聞いて、質問の時は大学名と名前、質問内容を明確に示すことに気を付けて、適性検査は、基礎学力があれば悲惨な結果にはならない、、、と、思う。
ただ、面接はそうもいかない。
いくら対策しても、結局本番になって考えてなかったような質問が飛んできたり、緊張で頭から考えてたことが抜け落ちて行ったり、、、俺はとにかく、面接が苦手なのだ。
「まあ、一回就活経験してる分、多少はマシだと思うが、、、」
それでも、苦手なもんは苦手だ。でも、
「俺はこんなことで悩んでる暇なんかない!!」
俺がこうして過去に戻ってきたのは、うじうじするためじゃない!!
今は5月。そろそろ就活を進める良い時期だ。もうそろそろ就活を始めている人も多いだろう。
だが、俺にはほかのどの就活生も持たない経験がある。
「10年間の社会人生活で培ったスキルで、乗り越えて見せる!!」
俺は、ひとまず自分の考えを大学の先生に相談してみることにした。
★★★
「なるほど、、、いいと思うよ。そこそこ有名なところだしね。エントリーはしたかい?もうそろそろ、夏季インターンシップの案内が出される頃だよ」
先生は、アリガKストアーの高い知名度のおかげもあって、すんなり賛成してくださった。
アリガKストアーは、この時点でも全国1200店以上を誇る、かなり有名なコンビニエンスストアーだったのだ。
「はい、この後、エントリーを行いたいと思っています」
「うん。また何かあったら、いつでも相談しに来てね」
「はい。ありがとうございます!」
★★★
そのあと、家に帰った俺は、すぐにホームページからエントリーする。
すると、マイページのお知らせ欄に、夏季インターンシップのご案内という項目があった。
「夏季インターンシップか、、、」
要するに、会社での仕事を知るための職業体験のようなものだ。
俺はこの会社の焼き鳥が大好きだったが、会社そのもののことは詳しくない。それに、インターンシップは、実績として評価されるはず。苦手な面接を少しはカバーしてくれるかも?
「ひとまず、インターンシップに行くか」
俺は、夏季のインターンシップへの参加を決め、準備に取り掛かった。
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