第6話覚醒の理由

「自分、名前は何て言うん?俺は草津正一(くさつしょういち)やけど?」

言い終わった草津は美那の顔をじっと観ている。


 年の頃は20代後半、といったところか。


「そんなに観られたら言い難いきね。」


「私は矢崎美那です。」


チラッと草津の方を向きかけた。


が、すぐまた正面を向いて俯く。


 顔の全部を観られたくないのか?


草津は2秒で判断していた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る