第5話明け透けなモノ言いの草津正一(くさつしょういち)
羽田発、高知行きの機内には乗客が「ちゅう、ちゅう」と言う声が聴こえる。
という週刊誌の記事を読んだ事がある。
「そうなが・・・。」
「恥ずかしいき。」
俯いたまま離陸後着地まで顔を上げられなかった。
「あれ?自分、高知に行くのやったん?」
誰?明け透けなモノの言い方をする人は苦手なんダケド・・・。
「何とか言いや!?」
「自分がキャリーバッグを喧しいに走らせて、耳が潰れるかと思ったで!?」ズケズケとした物言いにズカズカと美那の前をすり抜けて右隣に座った男は痩せた体形で、美那の一番嫌いな関西弁のメタボリック体形では無かった。
「自分、名前は何て言うん?俺は草津正一(くさつしょういち)やけど?」
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