独白めいた回想で進みながら、最後のひねりが効いていて、サスペンスとして良かったです。駐在さんと消防団の中に殺害した人がいるのでしょう。一人が岩で殺害して、竹やぶに運び、発見を遅らせたのかもしれない。
みんな、真相を墓場までもっていたのだろう。雨だけが、知っているのでしょうね。
作者からの返信
snowdropさん、
お読みいただきありがとうございます。
誰がタカシを殺したのか。実は、書いた時は特に意識していませんでした。
読んでくださった皆さまが推理していくのを楽しまさせていただいてます。
きっと真相はみんな墓まで持っていくでしょうね。
私の中では、あの人が犯人と一応は決めてはいますが、こちらも公開はせずに皆様に楽しんでもらえればと思っています。
あ、そういうこと……! と、読み終えてなんとも言えない気持ちになりました。
被害者が人でなしの時ほど何というかやりきれない気持ちになりますね……(´・ω・`)
主人公は確かに最後の手を下したわけではないけれど、それでも色々なものを背負いながら今後の人生を生きていくのでしょうか。
色々と考えさせられますが、幸せに過ごしてほしいです……。
大隅さん、ありがとうございました。
作者からの返信
未来屋さん、
お読みいただきありがとうございます。
相手がどんなに鬼畜であっても罪は罪なのですよね。
トドメを刺さなかったとしても主人公が背負ってしまったものは大きなものとなってしまったのかと思います。ただ、それを見越しての義父からの手紙だったのか……。
最後で謎が残る……ちょっと背筋が震えました。
真犯人はきっと母……なのだろうけど、他に村の中で恨みを買っていた可能性もあるわけで。そこは主人公の視点からは分からないところですもんね。
でも旧友でもあったハズの義父が事件を深堀りしていないという事は「コイツは死んでもおかしくなかった」と色々な人から思われているような人物だったって事ですよね。そういう人間がちゃんと裁かれる話は好きです。
作者からの返信
川中島さん、
お読みいただきありがとうございます。
真犯人は読まれた人によって違っているのが面白いなと思っています。
作者本人の中では、真犯人はあの人と決めながら書いてはいたつもりでしたが、皆様の意見を読んでいると誰が真犯人かわからなくなってきています。
死んで、殺されて当然な人物だったタカシですが、誰もタカシに同情はしてくれていないので、相当なクズだったのでしょうね。
凄く面白かったです。
主人公が駐在さんに罪を告白した時、他殺の真相を教えてくれた方が救いになったと思うのですが、それを言ってくれなかったあたり、やはり駐在さんが犯人なのかなと思ってしまいました。
でも後の奥様であるお母さんが犯人で、それを庇った、とも取れる……
(あと個人的に、身内にやばい親戚がおりましたので、衝動的に「今なら殺せる」となる気持ちに少しだけ共感してしまいました……)
色々と想像をかきたてられる作品で、本当に凄いと思いました。
作者からの返信
縦縞さん、
お読みいただきありがとうございます。
なぜ、あの時に駐在さんは真相を明かさなかったのか。
そして、なぜ手紙に真実を書いたのか。色々と謎が残りますよね。
今なら……。やってはいけませんよ。ただ頭の中でだけなら。
楽しんでいただけて良かったです。
階層によるスリリングな展開が良かったです。面白かった。
タカシを殺害したのは駐在さんだったのか……真相は闇の中。母親だった可能性も。真実は雨が流してしまったけれど、手紙を読んで主人公の心は晴れたのか。義父が優しい人だったのなら、嘘を手紙に綴って主人公の心の傷を癒してくれたのかも、とかいろいろと推測できるのが面白い
作者からの返信
改淀川さん、
お読みいただきありがとうございます。
タカシ殺しの犯人は一体……という視点でミステリーにもなりますね。
事の真相は読んでくださった皆様にお任せという結末を読者に投げた小説となりました。
百倍に膨らませて、美女二人と、因習と、あやしい伝承か唄でも投げ込めば横溝正史です(壮大な無茶ぶり)
「五十年前にも同じようにあの竹林で」と云い出す老婆が現れる。
そして久我さんが出てくるの(希望)
台風の時に田んぼを見に行く理由、闇が深くてぞっとした覚えがあります。
闇深でなくても、自分の仕事場の様子を見に行くという感覚なのだろうから、店のシャッター大丈夫かな~くらいの気持ちで見に行くのは当然なんですよね。増水してたら水を抜かないとせっかく植えたものが流れちゃう。
駐在さんは基本、家族で赴任しますが、裏設定で単身赴任の上で最初の奥さんは入院中→死別とかでもいいですよね。
作者からの返信
朝吹さん、
お読みいただきありがとうございます。
なるほど横溝風にすれば良いのですね。
主人公も誰かに殺されてしまい、謎を解くために東京から髪の毛がボサボサで下駄を履いた探偵がやって来る(久我?)。これは一族に掛けられた呪いが……。
台風の時に田んぼを見に行くのは男のロマンなんですよ。台風とか来るとテンション上がっちゃって、俺なら行ける!ってなっちゃうんです。
駐在さんは最近だと独身者でもやるようになってきているみたいです。それだけ独身者が世の中に増えたってことですかね。
駐在さんの元奥さんも実は主人公の親戚だったりして、タカシと昔色々とあって……。
これは長編化できそうですね。
義父の優しい嘘が明らかとなって一種のサスペンスとして楽しむことが出来ました。
タカシを殺害した犯人は闇の中ですが、個人的に駐在さんが怪しいかなぁ……
真相は曖昧のままでありながら、嵐のような展開に魅せられました。
素敵な小説をありがとうございました。
作者からの返信
刹那さん、
お読みいただきありがとうございます。
タカシは誰に殺されたのか。そこに焦点をおかなかったことで、読まれた皆さまが色々と推理してくださっていて、書いた身としては嬉しい限りです。