第5話 未来への投資

「そいつが鬼道隊の長か?」

「そうです!エンジンのアニキ!」

「ふぅん。思ってたより若いんだな!おいてめえはどうやって身内の管理してたんだ?」

「…。」

「おい!答えんかてめぇ!アニキが聞いてんだろぉがよお!!」

「はい。お金の管理は俺の彼女がやってました。あとは、誰かを襲う際は、2人1組のツーマンセルで行いなるべく危険を減らしてました。」

「ん〜。それは、おめーが考えたのか?」

「え、はい。そうです。」

「少し待て。追って連絡する。リオてきとーに宿でも取ってやれ」

「はい。」


俺はよく分からないまま、話が終わりリオさんが取って下さった宿にみんなで戻ってきた。

「くっそー痛てーな。ははは」

「もうドータくん動かないでください!治療出来ませんよ!」

「それでカイくん!私たちはこれからどうなるの?」

心配そうな顔をしながらモネが聞いてきた。

「そうだな。ゴオラも返してもらったしこのままトンズラしてもいいんだけど。逆にみんなはどうしたい?正直他の場所に行っても今までみたいに上手くいくかも分からないし、かと言ってアーリマンの沙汰待ちもどっちに転ぶか分からないし。」

なんてみんなには言いながらあのエンジンとかいう男の事を思い出す。う〜ん。なんか悪いよーにはならない気がするんだよな。


「私は、カイに従うわよ」

「リサちゃんがそう言うなら私も!!」

「そうだな。カイ!お前がリーダーだからな」

「ドータくんの言う通りです!」

「ドータ兄達がそう言うなら」

ゴオラとカクルド以外はそう言ってくれた。

「ゴオラとカクルドはどうしたい?」

「俺は、、。みんなに迷惑を掛けちまった」

「そんなことは無い!」「そうだよ」「そうよ!」

みんな同じような事を口にする。

「いや、それは俺が納得いかない。」

「じゃあどうしたいんだ?」

もう一度尋ねる。

「俺は誰にも負けないぐらい強くなりたい。だから俺はアーリマンに入ってもっと強くなる。カクルドおめーは強制な!」

「…。うん。」

「良かった!数は減っちゃったけどまた一から頑張ってこうか!」


そうみんなで決意した。

‪”‬鬼道隊‪”‬それは、『鬼すらも通るのを嫌がる道を俺らは進む』というスローガンから出来た名である。恐らくこれからは今まで以上の鬼道を歩んで行くのであろうと言葉にはしないがみんなは気付いていた。


ーー数日後

「やあ。長らく待たせたな。」

「いえ。こちらこそ宿など色々とありがとうございました。」

「では、まず結論から言おう!おめーらをうちで面倒見ることにした!」

「ありがとうございます!」

「ただし。俺らも知っての通り今金銭的余裕はない。だからお前を俺の側付きにしてやるから1年で結果を出せ。出きなければ1年おめーらを面倒見た費用をお前に払わせうちから追い出す。いいな?」

くぅ〜結構えげつないな。でも今更後戻りは出来ないからな。

「はい。かしこまりました。」

「そこでおめーらの得意分野とか教えてくれ。それで人事を振り分ける。」


それで俺は仲間が今まで担当してたことや得意な事を説明した。

カイ→エンジンの側付き

リサとモネ→エンジン率いる人事部に配属

ドータ始め他のみんな→リオ率いる戦闘部隊配属

となった。




※簡単な紹介

カイ (主人公)

男 年齢不明 出身不明

鬼道隊リーダー。

彼女はリサ。


ドータ

男 年齢不明 出身 スラム

鬼道隊副リーダー


リサ

女 年齢不明 出身スラム

鬼道隊金庫番。

カイの彼女。


ゴオラ

男 年齢不明 出身 スラム

鬼道隊特攻隊長

モネのことが……。


ロキ

男 年齢不明 出身 スラム

鬼道隊所属

みんなの名前を呼ぶ時くんかさんを付ける。


モネ

女 年齢不明 出身 スラム

鬼道隊所属

みんなの名前を呼ぶ時くんかちゃんを付ける。


ゲッタン

男 年齢不明 出身 スラム

鬼道隊所属

カイのバディ


カグルド

男 年齢不明 出身 スラム

鬼道隊所属

ゴオラのバディ。普段は無口。








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